目次
第1章 誕生 何かいいことないかな
第2章 ヒット曲 酒と泪と男と女
第3章 旅の日々 時代おくれ
第4章 家族 生きてりゃいいさ
第5章 別れ 旧友再会
第6章 再生 月の花まつり
最終章 永遠 百年たったら
著者等紹介
花房観音[ハナブサカンノン]
1971(昭和46)年、兵庫県豊岡生れ。京都女子大学文学部中退後、映画会社や旅行会社などの勤務を経て、2010年に「花祀り」団鬼六賞大賞を受賞しデビュー。男女のありようを描く筆力の高さには女性ファンも多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
131
「酒と泪と男と女」や「時代おくれ」を聴いていると、河島英五は人生の辛酸をなめ尽くした老成者のイメージしかない。家族や親兄弟に迷惑をかけて、飲酒と貧乏と暴力に明け暮れたと言われたら信じてしまいそうだ。なのにこれらの曲は20代後半から30代前半に発表され、高校時代からの彼女と結婚して3人の子に恵まれ、旅と音楽のただ中で人間とは何かを思索し続けた。人の心を見つめ続けた数々の歌を残して48歳で早世した歌い手は、ほとんど奇蹟的な存在だった。哲学者の高邁深遠な思想よりも、河島の短い曲にこそ人とは何かが凝縮されている。2025/06/05
あすなろ@no book, no life.
89
酒と泪と男と女・時代おくれ・生きてりゃいいさ・野風増等、皆が知っている河島英五。その河島英五の本当を皆が何処まで知っているのか。僕は知らぬ事がとても多かった。こんなに繊細で酒はあまり呑まず甘党で…。特に最終章にさらりと書かれている印税の件は驚きである。病魔に襲われ、はっきりとした己の死期迄読み取っていたか否かは今となっては分からぬが長くは生きられぬと思っていた河島英五が今に至る迄生きていたらどんな唄を産み出していたであろうか。そんな見果てぬ夢を吹き飛ばす位、毎夜酔っ払い達が酒泪や時代遅れを歌うのである。2025/08/24
Shoji
38
切ない一冊でした。河島英五さんが音楽に目覚めたころから、お亡くなりになられるまでのヒストリーです。花房観音さんが心を込めて綴られています。南光さん、鶴瓶さん、上野誠先生との交友録も素敵でした。私は、奈良まほろばソムリエなるご当地検定ホルダーですが、400字程度の観光案内プランの論文が必須となっており「奈良の河島英五故地を巡る」のタイトルで論文練習をしたもんです。世代なんです。楽しめました。2025/08/01
メタボン
28
☆☆☆☆ 伝説の歌手河島英五の生き様を、丁寧な取材であぶり出した評伝。残された家族のおとを考え、執筆を躊躇したとのことだが、これだけの労作、やはり出版してよかったのではないか。花房観音は、エロ小説以外も十分書ける筆力あるし、若い頃男に貢いで傷ついたことなどの背景から、彼女にしか書けない評伝だったと思われる。「酒と泪と男と女」一曲のイメージだけで、酒に溺れて亡くなった人という誤った認識を持っていたことは大反省。鶴瓶や南光、あのねのねとの交流も印象に残った。何よりも、河島英五を生で聴くことが出来ないのが残念。2026/02/26
あられ
15
「酒と泪と男と女」が河島英五だと知っていたが。。。聞いたことがある歌が何曲も出ていて、聞きたいと思った。あのねのね、鶴瓶、南光らとの関わりを知り、興味深い。やんちゃなイメージだったけど、家族思いの一面がわかったこともよかった。2001年4月16日、享年48。そんなに若くして亡くなっていたなんて。。。悲しい。。。だが、歌は聞ける、これからも聞ける。歌を残してくれて、ありがとう、少しずつでも聞いていきたい。2025/05/03




