内容説明
苦しみの底で見つけたものは?『生きのびるための事務』著者がおくる、こころの深淵の歩き方。
目次
第1章 絶望の分析(絶望へのアプローチ;絶望とはなにか ほか)
第2章 絶望の渦中で(絶望状態の苦しみ;脱出1日目 ほか)
第3章 絶望の変調(絶望と現実;道具としての絶望 ほか)
第4章 絶望と生きる(原点に戻る;絶望の世界 ほか)
付録 絶望状態のメモ
著者等紹介
坂口恭平[サカグチキョウヘイ]
1978年、熊本県生まれ。2001年、早稲田大学理工学部卒業。作家、建築家、絵描き、音楽家、「いのっちの電話」相談員など多彩な顔を持ち、いずれの活動も国内外で高く評価される。『幻年時代』(幻冬舎文庫/熊日出版文化賞受賞)ほか、著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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しゅんぺい(笑)
2
母校の熊本高校へ宛てたメッセージがかっこよすぎる。坂口さんも坂口さんなら、師匠の石山さんも石山さん。自分に嘘をつかずに生きることを体現している。2025/02/24
plum
1
躁うつ病の周期性については,岡田斗司夫がYouTubeで説明していたのと類似する。アスリートのように底に向かうもう一人の見知らぬ自分。それを拒絶するのではなく,手を動かしてモノをつくり,彼を観察することで,大波をやり過ごしていこうとする。性格ではなくて体質。対人関係について悩んでいるときは,すでに絶望状態に突入している合図p141。2025/04/29
松田悠士郎
1
Xか何かで、初版が2000部しか出ないと知って購入した。かねてから気になる存在である坂口恭平さんが、自身の鬱の渦中をどうにか映そうとした本。乱暴にまとめると「壮大なひとり相撲」。巻末の付録は壮絶。2024/12/31
んぬ
0
大変そう2025/04/08
ス。
0
躁うつ病の恭平さん。絶望を感じている時の自分にあてて書かれた本。こんなにも苦しさと向き合う絶望があるんだ。Xなど、ネット上で見る動く元気な時の恭平さんからは想像できなかった。一部始終を作品にしてくれて感謝。わたしも似たような波を感じるときがあるから、参考にしたい。2024/12/09