感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
108
1957年から68年かけて作られた日活名画座のポスター集。デザインは和田誠氏によるもの。シルクスクリーンで印刷されている。シルクスクリーンが映画のキャラクターの表情や 動きをとても良く捉えている。この仕事は無償でしていたとは驚いた。また本書に出てくるような映画を映画館で見ることが出来た時代がうらやましい。DVDやネット配信などでの普及で見たい映画がいつでも見られる時代になった。しかし映画は、できれば映写機の明かりや大きなスクリーンで鑑賞したい。和田誠ファンならずとも映画ファンにもおすすめしたい。図書館本2022/01/01
Hiroki
3
文京区立図書館 新宿伊勢丹のお向かいは丸井。嘗て此処には洋画の名画座「新宿日活」なるものがあったそうな。多摩美を卒業・ライトパブリシティにデザイナーとして入社したての和田誠さんが、1959~1968の9年間ノーギャラで映画ポスターを描いた(修行だったんでしょうね)。「ポスターを描くこと、それが街に貼られることが本当に嬉しかった」と語っています。掲載されてる映画の半分くらいはTVやDVDなどで観ているけど、何事にも影響されやすいオイラですから、和田ポスターに触れて釣り上げられて新宿日活のスクリーンを前にした2025/05/26
新天地
3
日活名画座に行った事すら無いので、流石に世代が違いすぎて今日のテレビ放送、レンタル、ネット配信などがあっても観たことのある映画はほとんど無い。しかし、これはなんだか面白そう観てみたいと思わせる、どこか映画そのものの魅力を醸し出すかのような技が詰っている。おそらく名場面であろう部分をポスターに描きつつもネタバレしている訳ではない描き方が後の星新一達のショートショートの挿絵として花開いたのではとファンは想像した。2022/02/25
ぱ隹越九朗
1
パラパラめくって見るだけで楽しい一冊。P92の『アパートの鍵貸します』?、P92の『ブラックタイツ』に強く目が惹かれた。2023/11/26