出版社内容情報
群馬県の少林寺達磨寺にある緑の椅子は、1935年にドイツの建築家ブルーノ・タウトがデザイン。当時の椅子を3次元スキャンで計測し、蘇った。
目次
1 ブルーノ・タウトと緑の椅子
木製仕事椅子タイプBをめぐって
1‐1 ブルーノ・タウトと緑の椅子
1‐2 タウトと工芸指導所
1‐3 タウトと少林山達磨寺
2 緑の椅子の復刻プロジェクト
緑の椅子の復刻を可能にした東北のものづくり
2‐1 3次元スキャン
2‐2 3次元CGモデル化
2‐3 NC部材加工及び組み立て
3 タウトをめぐる思い出
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
izw
9
ブルーノ・タウトは1933年から3年半日本に滞在し、工芸デザインの指導にあたったことは、日本の近代デザインに大きな影響を与えたらしい。日本で居を構えていた高崎の少林山達磨寺にあるタウト記念館に残る「緑の椅子」は、背板を支える後脚が破損しているが、タウトが荒っぽく座って強度をチェックした時に破損した跡ではないかと言われている。この椅子の再現し、現代の材料、工法を駆使することで実用・量産に耐えるデザインを再生させた記録を中心に、タウトにまつわる話を様々な関係者が語っている。面白い試みの書籍である。2018/08/05
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