内容説明
PLAY!MUSEUMの「どうぶつかいぎ展」公式図録。ドイツの詩人・作家のエーリヒ・ケストナーが描いた絵本『動物会議』(1949年)を、現代のアーティスト8人が再解釈を加えリレー形式で表現した展覧会の公式図録。戦争を止めようとしない愚かな人間を痛烈に批判しながら、それでもユーモアを通じて子どもたちに伝えようとしたメッセージを、今日の私たちが引き受けていく。そんな展覧会の内容を、会場写真と参加作家の濃密なインタビューとでレビューする貴重な一冊です。
目次
第1幕 「まったく、人間どもったら!」―梅津恭子(ぬいぐるみ作家)
第2幕 「動物ビルで会議があるぞ!」―秦直也(イラストレーター)
第3幕 「世界をきちんとしてみせるよ!」―村田朋泰(アニメーション作家)
第4幕 「世界一へんてこな動物ビル」―植田楽(造形作家)
第5幕 「子どもたちのために!」―菱川勢一(映像作家)
第6幕 「連中もなかなかやるもんだ」―鴻池朋子(現代美術家)
第7幕 「人類がふるえあがった日」―junaida(画家)
エピローグ 「動物会議はつづく」―ヨシタケシンスケ(絵本作家)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともりぶ
1
動物農園と勘違いしてた。2024/11/16
tm.
0
展覧会の図録。8人のインタビューあり。ぬいぐるみ作家の梅津恭子さんが作品に「メッセージを極力こめないことが私のモットー」とあり、衝撃的だった。ヨシタケシンスケさんがやっぱり存在感あり。2022/09/03
スパナ
0
1949年に発刊された絵本「動物会議」。この絵本をテーマに、現代アートの作家さんたちが展覧会を行い、その作品やインタビューを納めた本。戦争をやめない人間たちに痺れを切らした動物たちが、人間の子どもたちのために行動を起こすというこの絵本のテーマに、アーティストたちが何を感じ、何を表現したのか、興味深い本でした。単純にアートを楽しんだり、今も行われている悲しい戦争に思いを馳せたり、色々な読み方のできる本でした。2022/07/03