内容説明
学びは誰のために?何のために?しあわせの計算、人生の作文、月のように満ち欠けする体と心…日々を大切に歩むための45の教科と時間。
著者等紹介
工藤あゆみ[クドウアユミ]
1980年岡山生まれ。イタリア国立カッラーラアカデミア美術大学絵画科卒業。絵と文章からなる作品を中心に独自の世界観を展開、ヨーロッパや日本で発表を続ける。2021年第14回岡山県新進美術家育成「I氏賞」大賞。ボローニャ国際絵本原画展2012年、2019年入賞。プレミオサンフェデーレ大賞2011/2012(ミラノ)2位。2018年「はかれないものをはかる」、2021年「キスの練習をしています また会える日のために」(青幻舎)、2022年「il sospiro della mamma」(イタリア、Lazy Dog Press)を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りらこ
24
自習、自分で好きに勉強してよいよって言われたような気がして子どものころから大好きな言葉だった。この本は、前半が特に良い。心に沁みる言葉で淡々と進む。後半はエッセイとして読むとなるほど、である。私の今の気持ちはどのあたりに漂っているのだろう。疲れた気持ちで開くと、励ましてくれるわけではないのに、なんだかすっとする。2023/10/08
ケ・セラ・セラ
17
今回、後半は筆者の考えが語られていて、読者への問いかけが書かれています。前作と趣向が違ってしまって、私は残念でした。『はかれないものをはかる』のようにイラストとそこに書かれたただ一文の投げかけに、何かを感じ震えたり己れを見つめたり救われたり。それで良かった。それで充分それが良かった。今回は問いかけられ向き合い考え整理しないとならなくなってしまった。むろん筆者はそんなことを求めているわけではないだろうけれど。響く言葉もたくさんあったのだけれど。「安心して君の物語を書きはじめたらいい」2023/09/13
えつ
12
工藤さんの素敵な世界観。工藤さんの視点がなんか素敵で好き。優しく問いかけてくれてる感じが好き。ゆるっとしたイラストが可愛い。このイラストたちが各教科になっているのが本当にすごい。それを考えるのも楽しい。小物になっていたら集めたくなるね。2024/01/29
spatz
11
どこかで見たような気がする、懐かしさを感じる、あの子。 ネコのようなクマのようなヒトのような。。。 一度見たら忘れられない、細い丁寧な線で描かれたあの子がたくさん。 この子は、あなたでもあり、私でもある、きっと。素敵な本をありがとうございました レビュー https://www.netgalley.jp/book/292946/review/6978902023/06/12
遠い日
5
やわやわとした線と淡い色使いのやさしいイラスト。ことば少なに語られる、実は大切なこと。柔軟に、心ほぐして、まずは感じて、それからどう考える?と聞かれているようでした。お勉強になぞらえて、人生の諸問題、それもしばしばこんがらがる諸問題を問うているようでした。どの教科が好きかな?自分に聞きました。学生の頃は数学も物理も嫌いだったけれど、この自習ならなんとか考えられそう。ラスト近くの「募( )箱」の( )に何の字を入れるか、自分への宿題とします。あの子に答えられるように。#NetGalleyJP2023/06/23