目次
「ごせだ」誕生
絵師になりたい
横浜開港
ワーグマン・インパクト
江戸の終わりを見る旅
明治のはじまりと洋画
日本洋画の青春
洋画の元祖
五姓田家の人々
日本一の洋画家となる
パリでの挑戦
五姓田の弟子たちと洋画の根付き
帰国後の義松
工房解体と五姓田派のその後
晩年の五姓田義松
著者等紹介
角田拓朗[ツノダタクロウ]
昭和54年東京都生まれ。東京藝術大学大学院博士後期課程中退。現在、神奈川県立歴史博物館主任学芸員。平成20年特別展「五姓田のすべて―近代絵画への架け橋―」を企画担当(同展企画と同展図録により、第21回倫雅美術奨励賞を受賞)。以来、五姓田派を中心に、日本美術史学史や美人画など幅広く近代日本美術史をフィールドとして研究活動をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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浮舟りつ
4
横浜美術館で五姓田一門の作品を見てずっと前から気になっていた。先日彼らについての講義を受ける機会があり、それから調べ始めている。分かりやすい文体と豊富なカラー図版で、本書は入門書として最適。最近義松が見直されているので、興味がある方はおすすめの良書。2018/12/24
Fumihiko Kimura
2
特に五姓田義松氏の事績を知りたくて入手したが、図らずも親子の画業功績を知ることとなった。豊富なカラー図録と共に大変簡便にまとまった良書。しかし採録された絵、何とも惹かれる。2015/12/26
今村623
0
明治のはじめにこんな人たちがいた。神奈川県立歴史博物館で展覧会を見て、五姓田派を知った。日本における洋画のさきがけ。高橋由一と同時代の五姓田義松はもっと知られていい。死の床にある実母を描いた作品を見たときは衝撃を受けた。家制度によって養子にいけば食いはぐれが無いが、跡継ぎの責任が生ずる。実子なのに分家したら跡継ぎではないというのも意味不明。2022/08/28