内容説明
ちいさなビクビクはわたしだけのひみつのともだち。ビクビクはいつもそばにいて、わたしをまもってくれる。だけど、このくににひっこしてきたら、ビクビクはどんどんおおきくなって…。あたらしい生活にふみだす子どもたちをおうえんする絵本。
著者等紹介
サンナ,フランチェスカ[サンナ,フランチェスカ] [Sanna,Francesca]
1991年、イタリアのサルデーニャ島生まれ。州都カリアリをはじめとし、様々な国でイラストレーションを学ぶ。スイスのルツェルン応用科学芸術大学で修士課程を修了。2016年にイギリスで発表されたデビュー作『ジャーニー 国境をこえて』(きじとら出版)は、ケイト・グリーナウェイ賞候補から選ばれるアムネスティCILIP特別賞(ケイト・グリーナウェイ賞)ほか、全米イラストレーター協会ゴールドメダル、エズラ・ジャック・キーツ賞次点など、名だたる賞を受賞。スイス、チューリッヒ在住
なかがわちひろ[ナカガワチヒロ]
中川千尋。翻訳家、絵本作家。童話作品『かりんちゃんと十五人のおひなさま』(偕成社)で野間児童文芸賞、『天使のかいかた』(理論社)で日本絵本賞読者賞、『どうぶつがすき』(あすなろ書房)で日本絵本賞翻訳絵本賞を受賞。絵本の他、翻訳絵本も多数てがけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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seacalf
74
これはとても好き。誰もが持っているビクビクしてしまう気持ちをとてもキュートに優しくわかりやすく描いている。ナイショの友達ビクビクは危ない時にいつもそばにいてくれる。だけど、知らない国に引っ越してからのビクビクは急に大きくなって主人公の女の子の邪魔ばかりをするようになって・・・。大人になってもビクビクはいて、上手く付き合っていくしかないのだけど、この絵本はビクビクを親しみを持ってとらえているのがいい。こんな風に色んな感情を子供に伝えられるのは絵本ならでは。ちょっと不安を抱えた大人や子供におすすめしたい。2022/08/04
ルピナスさん
62
【絵本】原題は“ME and my FEAR”。これをこんな親しみの湧くタイトルに訳した訳者さんのセンスにうっとり。真っ先に思い浮かべたのは、英語が喋れない状態で我が子がシドニーの現地校に通い始めた時期のこと。私にもはっきりと、子ども達を守っているようで纏わりついて逆に前進を阻止しているような、不安と防御の気持ちの塊が見えた。あれはビクビクだったのね。新しい環境に飛び込むのは大変だが、コミュニケーションの術は多様だという事を本人達が実感し、ビクビクが適度なサイズに収まっていくのをみてホッとした事を思い出す2023/06/19
ネギっ子gen
46
【すべての子どもには、自分の気持ちを表現し、心からくつろいで、友達と遊ぶ権利があります】 その権利を描いた絵本。小さなビクビクは私だけの秘密の友達。ビクビクはいつもそばにいて、私を守ってくれる。でも、この国に引っ越してきたら、ビクビクは急に大きくなって……。どんどん大きくなったビクビクは、わたしの睡眠や食事、学校での毎日を邪魔するようになった。でも、男の子と出会うことで、いつしかビクビクは小さくなった――。そして、最終頁。【ほら、だれもが みんな、ひみつの ビクビクを もっているんだよ】と。絵がステキ!⇒2021/10/23
oldman獺祭魚翁
37
誰でもビクビクを連れている。それが大きいか小さいか……それはその人によりますが、周りに居る人が助けてくれるかもしれません。https://www.honzuki.jp/book/293339/review/268559/2021/11/13
anne@灯れ松明の火
32
隣市新着棚で。誰もが不安な気持ち=ビクビクを抱えて生きている。ビクビクは、環境、心境の変化によって、大きくなったり、小さくなったり……。ビクビクとうまく付き合えるといいね。2019/04/17




