内容説明
あなたはわたしの人生そのもの。すべては、わたしの夢だったの?熱い友情で結ばれていたジョイとステラ。長い沈黙が破られた時、心が再び動き出す。
著者等紹介
プリア,エレオノール[プリア,エレオノール] [Pourriat,´El´eonore]
脚本家、俳優、映画監督、小説家。脚本兼監督作品に、短編映画『Majorit´e opprim´ee(虐げられたマジョリティ)』(2010年)、Netflixオリジナル長編映画『軽い男じゃないのよ』(2018年)などがある。2019年に出版された『Histoire d’Adri´an Silencio(アドリアン・シレンツィオの物語)』が初の小説となる
小野和香子[オノワカコ]
フランス語翻訳家。聖心女子大学英文学科卒業。パリで学んだグラビュール(金属彫刻)を通して、モチーフやシンボルについて書かれたフランス語書籍に興味を持ち、翻訳に関わるようになる。ミステリー、文芸書の翻訳者として活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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じょじょ
5
フランスとアメリカの感じが混ざりあっていて 両方の本を読んだみたいな 不思議な感覚。内容は病んでいるけれど。最初は奔放なステラの 変わりやすい気分のような事がきっかけかと思いきや 真実がわかると全然話や人物の印象が変わる。 2023/03/09
いっこ
3
交互に語られるステラとジョイの回想から、何が起きたのか少しずつわかってくる。切れ味の悪い包丁を使っているような不快な感じ(デビッド・ボウイのせいかも)は、この小説の特色の一つかもしれない。ステラが立ち直るまで、自分を責めたり、どこかの時点で止めることができたかもしれないと悩むのが痛々しかった。しかし、年を経て父親の所業を知った娘の思いは、年齢的にも現実的にもかのダイドーのようにはいかない。三つ編み、インドと、コロンバニの小説との共通点があったが、この作家もコロンバニにインスパイアされたのだろうか。2024/04/12
なつこうへい
1
高校で出会ったジョイとステラは無二の親友になる。だが、ある日を境に突然ステラは離れていき…。後年、事情が分かるが、ステラは別の人生を歩んでいた。2023/03/07