内容説明
日本人にとって、もっとも一般的な「お経」が『般若心経』だ。いまでも葬式、法要の場はもちろん、神社仏閣で神仏を前にして唱える人もいる。弥生時代にインドで作られたと思われる『般若心経』が、いまだに人々に親しまれているという国は日本だけである。なぜ、日本人は、これほどまでに『般若心経』に引かれるのか。その魅力を解き明かし、悩み、迷いにとらわれがちな私たちの心と、いかに向き合っていくかのヒントを得る。
目次
第1章 日本人が魅せられた「色即是空」の境地
第2章 キーワードで読み解く『般若心経』の教え
第3章 現代語に訳すと見えてくる「悟りの世界」
第4章 ままならない「自分の心」とどう向き合うか
第5章 『般若心経』からたどる仏教の歴史
第6章 『般若心経』を知れば日本仏教がよく分かる
著者等紹介
島田裕巳[シマダヒロミ]
宗教学者、作家。東京大学文学部卒業、同大学大学院人文科学研究科博士課程修了(専攻は宗教学)。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員、同客員研究員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sasara
5
写経を臨済宗のお寺で体験させていただきましたが、般若心経どんなお経なのか全然わからなかったので、はじめての島田裕巳さん「ブレない心をつくる般若心経の悟り」を眠りこけそうになりながらなんとか読了。色即是空、空即是色やっぱりよくわかりません。2020/03/03
Go Extreme
1
般若心経の核心:色即是空 空即是色 空の思想 無常の理解 煩悩の克服 悟りの世界 涅槃の境地 仏教の歴史:大乗仏教 原始仏教 部派仏教 十二因縁 五蘊の理解 四諦八正道 説一切有部 仏教哲学 日本文化と般若心経:仏教伝来 宗派の受容 天台宗 真言宗 禅の精神 浄土宗 日蓮宗 日本仏教 現代への適用:マインドフルネス 瞑想 精神的自由 自己認識 心の平穏 ストレス軽減 思考の超越 無執着の境地 実践と解釈:唱える効果 日常生活の応用 空の実践 執着の解放 人間関係 認識の変化 知恵の完成 無我の境地2025/03/18