内容説明
リーマン・ショックを契機に世界に広まった緩和政策が終わりを迎えるいま、グローバリゼーションの矛盾と、近代資本主義の限界に私たちの社会は直面している。ポピュリズムが台頭し、統合から分断へと向かいだした世界。金融政策の世界的な大転換期の、その先を探る。
目次
「はじめに」いま、大きな転換局面に入った世界
第1章 リーマン・ショックを契機に世界を席巻した「金融緩和時代」
第2章 金融正常化と、国民国家回帰の潮流
第3章 加速するリオリエント現象
第4章 近代資本主義が立ち行かなくなった世界
第5章 グローバリゼーションの光と影
第6章 統合から分裂へ向かう世界
第7章 金融緩和時代の終焉が何をもたらすのか
第8章 成熟国家・日本がもつ本当の可能性
著者等紹介
榊原英資[サカキバラエイスケ]
1941年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業後、大蔵省に入省。ミシガン大学で経済学博士号取得。IMFエコノミスト、ハーバード大学客員准教授、大蔵省国際金融局長、同財務官を歴任する。為替・金融制度改革に尽力し、「ミスター円」と呼ばれる。1999年退官後、慶應義塾大学教授、早稲田大学教授を経て、青山学院大学特別招聘教授、財団法人インド経済研究所理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kiyoshi Utsugi
26
元大蔵官僚であった榊原英資氏の著書を読むのは初めてです。 リーマンショックを契機として米国のFRB(当時の議長はバーナンキ)が行った金融緩和政策を始めとして、各国で金融緩和政策が採られました。 日本も例外ではありませんでした。 その金融緩和時代がそろそろ終わろうとしている今、世界経済の大転換が行われるということで、その先はとつなるのであろうかという論を展開します。 190ページぐらいで文字も大きく、文量的にはそれほどでもありませんでした。2021/01/13
Kazuo Ebihara
2
久しぶりに読む榊原英資さんの著作。 20世紀以降の世界経済、社会を俯瞰した本書。 日米欧アジア各国の人口、成長性、為替レート、 政策金利、株価、インフレ率などの変化を分析。 わずか200ページ足らずの中に、 同じ話や、同じ数字が繰り返し出て来る。 水野和夫さんの著書からの引き写しも多い。 編集者は何をやってるんだ! 2019/08/25
Great Eagle
0
榊原英資さんの本ですが、なんか賞味期限切れっぽくて面白味は感じられませんでした。2019/02/03
うだうだ
0
榊原さんが関連する本の総集編。2018/12/03