内容説明
有島武郎の農場解放、宮沢賢治の羅須地人協会、武者小路実篤の「新しき村」…農的理想郷の夢の跡をたどる探訪記。石油ヤグラ、ボタ山、原爆遺跡などを歴訪する紀行文。そして、故郷・上州の明治大正期における風俗習慣をヴィヴィッドに描破した代表作の一つ等。
目次
ユートピア紀行(有島武郎「カインの末裔」の土地(狩太共生農団紀行)
宮沢賢治「雨ニモマケズ」の背景(羅須地人協会紀行) ほか)
詩的紀行 日本の廃墟(叢に埋れていた“遠の朝廷”―福岡、太宰府・水城;北海の幻の魚・ニシン漁の廃滅―北海道、積丹半島 ほか)
風色の望郷歌(入り口 村の三本辻の信号機;1月 風々吹くな西の山が燃えるぞ ほか)
抒情小曲論(抒情の消滅―追慕と愛惜と有羞と;抒情の来歴1―『海潮音』をめぐって ほか)
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