内容説明
権力者たちが平気でウソをつき、露骨にメディアをコントロールしようとするいま、私たちはどのように「真実」を見極め、情報を得ればいいのか。ニューヨーク・タイムズ前東京支局長で、日米の報道現場を熟知した著者が、権力者とメディアの闘いの最前線を明かし、これからのメディアリテラシーを説く。
目次
第1章 「フェイクニュース時代」のアメリカメディアの変質(大手メディアとの対立をあおることでトランプは大統領になった;自分に都合のいい「フェイクニュース」を発信し続けるサイトの実態 ほか)
第2章 トランプと既存メディア、激化する闘いの真相(大手メディア対オルト・メディアの対立軸;対立しているように見えて、実はメディア操作に長けたトランプ ほか)
第3章 トランプ政治はどこへ向かうのか(没落するアメリカの中産階級が抱える不満;メディアを含めた既得権層への敵意をあおるトランプ ほか)
第4章 安倍とトランプ、「メディアへの敵意」という共通点(「アメ」を与えてメディアをコントロールした安倍政権;自分に批判的なメディアを「国家の敵」として貶める戦略 ほか)
第5章 メディアと権力者の未来はどうなるか(メディアへの不信が招くポスト真実の時代;SNSの信頼性を取り戻そうとする新しい動き ほか)
著者等紹介
ファクラー,マーティン[ファクラー,マーティン] [Fackler,Martin]
1966年、アメリカ合衆国アイオワ州生まれ。前ニューヨーク・タイムズ東京支局長。イリノイ大学でジャーナリズムの修士号、カリフォルニア大学バークレー校で歴史学の修士号を取得。96年からブルームバーグ東京支局、AP通信社ニューヨーク本社、東京支局、北京支局、上海支局で記者として活躍。ウォール・ストリート・ジャーナル東京支局を経て、05年、ニューヨーク・タイムズ東京支局記者となる。09年2月より15年7月まで東京支局長。12年、3・11にまつわる一連の報道に関わった自身を含む東京スタッフは、ピューリッツァー賞国際報道部門のファイナリスト(次点)に選出された。一般財団法人日本再建イニシアティブ主任研究員兼ジャーナリスト・イン・レジデンスに転出。20年近く日本でジャーナリスト活動を続け、日本語での読み書き、インタビューもこなす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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