内容説明
年金資金の運用で巨額損失が発生、外貨準備資金では四年半で五〇兆円の損失…国民のためではなく、グローバル資本のための政治を推進する政府により、日本国民が戦後、コツコツと蓄えてきた富が、いま流出している。日本収奪を狙うハゲタカ外資と、それに手を貸す政治家、財界人、官僚、メディア。金融資産のみならず、日本の農業から医療、雇用、国土と環境、伝統、文化にいたるまで、あらゆる国民の「富」が危機に瀕している現状を暴き警鐘を鳴らす。
目次
第1章 失われる国富(いま、危機に瀕している日本の「国富」;政界のタブー、外貨準備という米国への巨額上納金;郵政民営化による国民資金の喪失 ほか)
第2章 日本収奪計画と売国の実態(対日経済戦略の系譜、最終兵器としてのTPP;国家の存立を危うくする農業の喪失;必要な医療を誰もが受けられる体制の崩壊 ほか)
第3章 国富を守るためにいま、なすべきこと(明治維新から連なる日本政府の正体;主権者・国民の権利が失われる自民党の憲法改定;日本を支配するための五つの技法 ほか)
著者等紹介
植草一秀[ウエクサカズヒデ]
1960年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒。大蔵事務官、京都大学助教授、米スタンフォード大学フーバー研究所客員フェロー、早稲田大学大学院教授などを経て、現在、スリーネーションズリサーチ株式会社=TRI代表取締役。金融市場の最前線でエコノミストとして活躍後、金融論・経済政策論および政治経済学の研究に移行。現在は会員制のTRIレポート『金利・為替・株価特報』を発行し、内閣政治経済金融市場分析を提示。政治情勢および金融市場予測の精度の高さで高い評価を得ている。政治ブログおよびメルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」は多数の読者を獲得している。1998年日本経済新聞社アナリストランキング・エコノミスト部門1位。2002年度第23回石橋湛山賞(『現代日本経済政策論』岩波書店)受賞。「オールジャパン平和と共生」運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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