内容説明
強制徴募され無理やり軍艦の乗員となったトマス・キッドは、海の男として生きることを決意し、ようやく水兵に昇格した。が、理不尽な懲罰に反発したことから、乗艦を追われ仲間とともにフリゲート艦へ移される。キッドは新たな艦でそれまでとはちがう生活を通して大きく成長した。やがて、能力を買われて彼は下士官に抜擢されるが、行く手には幾多の試練が…帆船ファンの心を鷲掴みにする海洋冒険小説シリーズ、第二巻。
著者等紹介
ストックウィン,ジュリアン[ストックウィン,ジュリアン][Stockwin,Julian]
1944年イギリスのハンプシャーに生まれる。15歳でイギリス海軍に入隊するが、両親のオーストラリア移住にともないオーストラリア海軍に移った。下士官で退役後、教育心理学とコンピュータを学び、その後イギリスに戻る。1997年からギルフォード・カレッジでソフトウェアのプログラミングをパートタイムで教え始め、同時に執筆活動を開始した。2001年に「海の覇者トマス・キッド」シリーズ第1巻『風雲の出帆』でデビュー後、たちまちのうちにベストセラー作家の仲間入りを果たす。現在はギルフォードでフルタイムの作家として活動中
大森洋子[オオモリヨウコ]
横浜市立大学英文科卒、英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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J・P・フリーマン
8
戦列艦からフリゲート艦アルテミス号に異動となったキッド。国からの任務を受けたアルテミス号は地球の反対側に向かうという大冒険をすることに。帆船にとってあらゆる苦難を詰め込んだような航海の合間に、キッド個人のドラマも展開されていて楽しめた。2022/11/10
ゆずこまめ
4
だいぶ船に慣れてきました!無理矢理連れてこられて泣いてたなんてうそみたい。シリーズ物なので、今後の彼の成長が楽しみ。2016/04/05
shiro
1
順調に出世していくキッド。戦列艦からフリゲート艦へと移って新生活へ。レンジと順調に友情を育みつつ苦い恋も経験し、このまま一度イギリスへ戻るのかなと思ったところでまさかの事態に。次はどんな展開が待ってるのか非常に気になる。2019/06/22
沼田のに
1
巻頭に南シナ海付近の地図が載ってるわりに後半に行った日付変更線下の島の名前が書いてない。それはそうだろう原住民を野蛮人と表記してるもんな。フランス人はかえる野郎でスペイン人はスペ公になってるけどフランス語訳版だのスペイン語訳版にはそんな蔑称表記はないべとよけいな事考えた。6/102015/01/16