内容説明
魚市場でアルバイトをしながらたったひとりで始めたブランド。ほとんど誰にも相手にされないスタートだった。創業25周年を迎えた「ミナペルホネン」。皆川明が初めて明かす、生き方と仕事の哲学。「せめて百年つづく」会社、「よい記憶をつくる」服とは。ミナペルホネン、生き方と仕事の哲学。
目次
第1章 少年時代
第2章 旅立つ
第3章 学ぶこと
第4章 ミナをはじめる
第5章 直営店をオープンする
第6章 国内で服をつくる理由
第7章 ブランドを育てる
第8章 よい記憶をつくる仕事
第9章 生きる はたらく つくる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こーた
123
異端のアパレルブランド(というよりはライフスタイルブランド?)ミナペルホネン二十五年(出版時)の歩み、とその創業者、皆川明さんの自伝的インタヴュー(に基づく構成)。さきに読んだ文庫『ミナを着て旅に出よう』の「その後」までが描かれ、また個々のエピソードの解像度も高くなっている。服をつくるとは、働くとは、生きるとは。おそらくは若いひとたちへ向けて語られているのだろう。僕ももっと若い頃に読めていたらなあ、と思わないでもない(と云っても詮無いことだけれど)。「よい記憶」をつくりたい、という想いが根源にある。⇒2025/04/08
はるき
21
皆川さんの半生とミナペルホネンの歴史を振り返る。淡々とした語り口の中に潜む熱量は高めでも、俯瞰的な経営者の視線を持つ。「せめて100年続くように」という骨太かつロマンティックなポリシーの源泉を垣間見た気がします。2020/08/29
デコ
15
表参道のお店に行った時、80代の女性がミナの服を着て格好良く働いていた。ミナペルホネンは長年着た服を修理してくれたりもする。このブランドがどうやってうまれたのか興味を持って読んだ。皆川明氏が経験してきた事、ご自身のマグロの解体のアルバイトが生地の有効利用に活かされているとか…。不器用なので上達が分かる洋服作りが向いていると思った事など、タイトルとおり生きることはたらくことつくることが結びついていた。著者の目標は100年続く企業にする事だという。2020/08/30
ほし
15
全国に根強いファンを持つファッションブランド、ミナペルホネンの創業者でありデザイナーである、皆川明さんの半生と思考に迫った一冊。 かつて、あるイベントで皆川さんにお会いしたことがあるのですが、穏やかで素朴な佇まいの奥に、底知れないエネルギーと人間としての太い芯が垣間見えるような方で、まるで大木の様に感じて圧倒されました。 そんな皆川さんが、この本では赤裸々にも感じられる程に、自らの信念や思いについて語っており、数々の素敵なデザインやグラフィックの後ろにはこんなに熱い想いがあったのかと、改めて感服しました。2020/08/12
tktcell
7
大切なことを刻んでくれる。何かの行動やつくったもの自身が大切なのではなく、その先にある「よい記憶」こそが大切なのだという。その「よい記憶」は生き方を変える。それほどの力をもったものは、人の精神からしか生まれないのだという。大切なもの。それを思い出させてくれる本だった。2020/09/30
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