旧朝香宮邸物語 - 東京都庭園美術館はどこから来たのか

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旧朝香宮邸物語 - 東京都庭園美術館はどこから来たのか

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  • サイズ 46判/ページ数 211p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784908122095
  • NDC分類 706.9
  • Cコード C0070

出版社内容情報

アール・デコの館と称される旧朝香宮邸を巡る物語。朝香宮家、吉田茂、そして東京都庭園美術館と引き継がれる建物への愛情がここに!アール・デコ・リヴァイヴァル!
激動の時代を越えて守り抜かれた奇跡の建築「旧朝香宮邸」。
その歴史がひもとかれたとき、 “美のタイムカプセル”は開かれ、
アール・デコの栄華が再び眼前に姿をあらわす!

「アール・デコ」様式で統一された優美なデザインで、他の美術館とは一線を画する東京都庭園美術館。2015年には国の重要文化財に指定された同館は、都心とは思えない緑豊かな庭園とともに多くの来館者を魅了しています。
みなさんは、この美術館がかつて「朝香宮家」という皇族の邸宅であったことをご存知でしょうか。建物が誕生したきっかけは、朝香宮ご夫妻がパリに滞在中の1925年に訪問した「アール・デコ博覧会」でした。当時のデザインや芸術の精華に魅了されたご夫妻は、東京にアール・デコの館を建てることを思い立ち、帰国後、その建設に情熱をもって取り組みます。主要部分の内装は、当時のフランスを代表する装飾美術家であるルネ・ラリックやアンリ・ラパンに依頼、基本設計は宮内省内匠寮の建築家だった権藤要吉が担当することで、朝香宮邸は当時の最先端の様式を同時代に採り入れた建築となりました。
戦後、朝香宮家がこの館を去った後、新たな主となったのは吉田茂でした。旧朝香宮邸は外務大臣公邸(のちに首相公邸)として使用され、サンフランシスコ講和条約締結の構想を含む、戦後の重要な局面における舞台の一つとなりました。吉田茂が去った後も、「旧朝香宮邸」は迎賓館として外国の要人を迎え入れたり、一般に開かれた結婚式場として利用されたりと、その時々に主を変え、利用者に愛されながら、今日まで守られた奇跡の建築です。
本書では、この世界でも稀に見るアール・デコ様式の館を往来した人々の歴史と記憶を、「旧朝香宮邸物語」としてまとめました。1933年の朝香宮邸竣工当時の貴重な写真の数々とともに、「旧朝香宮邸」を巡る物語をお楽しみください。
近年、再評価の機運が高まる「アール・デコの館」の魅力に迫り、また東京都庭園美術館がこの建物をどのように活用、保存し、未来へとつなげていくかの出発点となる書籍となっています。

はし?めに

一章 朝香宮家の人と暮らし 一九〇六―一九四七

-朝香宮家のはし?まり
-フランスへのク?ラント?ツアー
-ハ?リて?の生活 受領証綴
-妃殿下のファッション
-帰国~アール・テ?コの館の建設
-館て?の華やかな暮らし
-朝香宮邸としての終焉
[インタウ?ュー]大給湛子(朝香宮鳩彦殿下第二女子)に聞く「朝香宮邸の日々」
[コラム]元侍女の回想―「御候所」

二章 アール・テ?コか?東京にやってきた 一九二五―一九三三

-アール・テ?コ博覧会
-アンリ・ラハ?ンとの出会い
-謎多き彫刻家フ?ランショ
-内匠寮の職人技と、ラリックのカ?ラスレリーフ扉
-ラジエーター・カバーの優れたデザイン
-マックス・アンク?ランのエッチンク?・カ?ラス
-海外の動向との接点
[コラム]重要文化財 茶室「光華」
[インタウ?ュー]多田正信(元宮内省内匠寮匠生)に聞く「朝香宮邸の設計」

三章 朝香宮邸を守り抜いた人々 一九四七―一九八一

-戦後の旧朝香宮邸―皇籍離脱・朝香宮から朝香家へ
-吉田茂・目黒首相公邸
-吉田茂とアール・テ?コの館
-白金迎賓館
-白金迎賓館中田虎一館長
-白金フ?リンス迎賓館―現役として使用されていた旧朝香宮邸の家具
[コラム]マーフ?ルフ?ール 四章 東京都庭園美術館の誕生

四章 東京都庭園美術館の誕生 一九八三―

-美術館として再出発―保存と活用の間て?の試行錯誤
-展覧会事業と建物公開事業
-保存と活用の両輪て?
-調査研究と新発見
-外壁工事
-タイルの修復
-ウインターカ?ーテ?ンの公開
-ハ?ラハ?ラた?った「香水塔」
-美術館名の由来―三つの庭園
-ひっそりと佇む三つの防空壕
[コラム]小客室アンリ・ラハ?ン作壁画の修復について

五章 「アール・テ?コ」リウ?ァイウ?ァル 一九八七―

-伝説の装飾
-リヴァイヴァル前夜
-ホ?ストモタ?ン
-フ?ールテ?ル/テ?ュフェ展
-リウ?ァイウ?ァル以後
[論考]日本近代の建築と装飾、あるいは「アール・テ?コ的」展開を巡って

[付録]
-白金今昔―白金の土地を巡る物語
-白金御料地て?の林間学校

注釈 初出
執筆者一覧
執筆者略歴
あとか?き

東京都庭園美術館[トウキョウトテイエンビジュツカン]
編集

青木淳子[アオキジュンコ]
著・文・その他

板谷敏弘[イタヤトシヒロ]
著・文・その他

大木香奈[オオキカナ]
著・文・その他

岡部友子[オカベトモコ]
著・文・その他

神保京子[ジンボキョウコ]
著・文・その他

関昭郎[セキアキオ]
著・文・その他

高波眞知子[タカナミマチコ]
著・文・その他

田中雅子[タナカマサコ]
著・文・その他

中原淳行[ナカハラアツユキ]
著・文・その他

浜崎加織[ハマザキカオリ]
著・文・その他

樋田豊次郎[ヒダトヨジロウ]
著・文・その他

牟田行秀[ムタユキヒデ]
著・文・その他

森直義[モリナオヨシ]
著・文・その他

八巻香澄[ヤマキカスミ]
著・文・その他

米山勇[ヨネヤマイサム]
著・文・その他

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どら猫さとっち

5
東京都庭園美術館。またの名を旧朝香宮邸。アール・デコを基調としたこの建築物は、今では美術館として多くの人たちを魅了し続けている。朝香宮から吉田茂へ、激動の時代を経て守り抜いた奇跡の建築物の歴史と秘密を探る一冊。当館で購入した。僕も行ってきたが、豪奢な装飾に心を奪われそうになった。都内とは思えない雰囲気に、昔からその姿を保ち続けた建物に、圧倒されたことを思い出す。本書を読み、またあの建築物の世界に触れてみたくなる。2019/09/21

コカブ

3
旧朝香宮邸についての本を見つけたので手に取ったもの。施主の朝香宮鳩彦王の人生とか、フランス滞在時に内装を担当したラパン等との交流の様子、戦後の外務大臣公邸時代、西武が所有していた時代、東京都の保有に変わった時代など、これまでの概要をきちんと押さえている点が良かった。こういう建物は所有者が変わるといきなり歴史の記述が淡泊になる事があるが、西武の保存にかけた努力も書いてあったりして良かったと思う。ただ、ここまで来歴等を細かく書ける建物もそうそうないので、やはり旧朝香宮邸は重要文化財になるだけのことはある。2019/01/16

さえ

2
朝香宮妃殿下の夢の邸宅。しかし、完成後僅か半年で42歳の若さで亡くなってしまう。 その後、美術館として生まれ変わるまでの経緯、宮内省の建築技術者達がどれ程、丁寧で素晴らしい仕事をしていたか、知るほどに庭園美術館が愛おしくなってしまう。2018/08/12

lostman

0
庭園美術館で装飾とその連続性に感動し、ミュージアムショップで購入。妃殿下のこだわりがつまっていながら半年しか住むことができなかったのは無念だと思うが、妃殿下のおかげでこの素晴らしい建築物がつくられ今も修復しながら残っていることに感謝。内部装飾の要であったアンリラパンやルナラリックが一度も来日しなかったというのも面白い。フランスで壁の絵を描き全て運んだと。正直これを作るのにいくらかかったのだと下世話なことが気になるけれど、旧宮家でなければつくれなかったであろう。旧朝香宮邸の歴史が網羅されている一冊。2024/09/23

アルミの鉄鍋

0
★3 洋館が好きなので、旧朝香邸宮邸に行ったことがあったので読んでみた。wiki情報より詳しいので、洋館好きな人は行く前に読んでみると楽しいかも。すでに美術館として使われているので、内部の写真を撮る事はできないため、記憶を頼りに読んでみた。旧朝香宮邸が作られた経緯や思いが垣間見れる一冊。あの時代にアール・デコ使うのが許されるのは宮家だったからなんだろな。2019/02/03

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