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内容説明
すべてを香港から学んだ。すべてを香港が教えてくれた。1970年11月、一人の若者が留学のため香港に降り立った。が、そこは大陸で吹き荒ぶ文化大革命の嵐にも動ぜず、問答無用で街全体が旺盛な活力に溢れ、混沌が醸し出す熱気と自由な空気が街を圧倒していた。血沸き肉躍るまま、市井・無告の人々との体を張った交流、正に「満腔、香港」漬けの日々を送ることに…。他の追随を許さぬ圧倒的な香港体験を通して見えてくる中国人の“生き方”“生きる姿”“生きる形”を、その後、50年にわたる中国研究を踏まえて描き切る、空前絶後、怒涛の1500枚!補論「華僑・華人経営」研究の第一人者が「愛国」と「ビジネス」の相克に迫る!
目次
第1章 植民地・香港での日々
第2章 「香港式」のステキな生き方
第3章 日本人にとっての香港
第4章 黄金の七〇年代
第5章 「香港暴動」と香港で見た文革
第6章 華人社会の首都としての香港
第7章 深〓河と九龍城
第8章 香港経済…「地産覇権」というカラクリ
第9章 第六劇場春秋
第10章 沙田での日々…曽妹とのあれこれ
第11章 忘れがたき人々
補論 動く!華僑・華人ビジネスの実態(「愛国」と「ビジネス」の相克―もう一つの中国現代史;華人企業家という生き方―「進撃の華商」謝国民の場合)
著者等紹介
樋泉克夫[ヒイズミカツオ]
1947年生まれ。中央大学法学部、香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士後期課程を経て外務省専門調査員として在タイ日本国大使館勤務(1983~85年、1988~92年)。1998年より愛知県立大学外国語学部中国学科教授(~2011年)、愛知大学現代中国学部教授(2011~17年)。愛知県立大学名誉教授。華僑・華人論の他に京劇や相声(まんざい)など中国庶民文化と政治の関係に関心を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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