頼介伝―無名の起業家が生きたもうひとつの日本近現代史

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頼介伝―無名の起業家が生きたもうひとつの日本近現代史

  • 松原 隆一郎【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 304p
  • 商品コード 9784908087080
  • NDC分類 289
  • Cコード C0036

内容説明

1万冊を収める著者の書庫は、祖父・頼介が最後に残した遺産で造られた。岸信介と同級生だったという祖父は、どのように財を成し、そして失ったのか。「無名の起業家」の足跡を辿る旅が始まる。戦前の南洋ダバオ。暴動の街・神戸と鈴木商店の興亡。満鉄相手の大商売。『細雪』の地での成金暮らし。すべて戦禍で失われた8隻の船。終戦直後の再起。『華麗なる一族』を地で行く製鉄業での栄光と破綻。頼介の生涯は、そのまま神戸そして日本の忘れられた近現代史と重なっていく。この国の百年を体感する傑作大河評伝。

目次

序 なぜ祖父の人生をたどり返すのか
第一部 祖父と出会う(第一章 一八九七(明治三〇)年生まれの世代について
第二章 「楽園」ダバオへ
第三章 労働者のるつぼ・東出町)
第二部 成り上がりと戦争(第四章 満洲の夢と阪神間モダニズム;第五章 船を造る)
第三部 起業家の復活と死(第六章 再起;第七章 ワンマン経営;第八章 最後の賭け;第九章 起業家の死)
終章 神戸についての省察

著者等紹介

松原隆一郎[マツバラリュウイチロウ]
社会経済学者、放送大学教授。1956年、神戸市生まれ。東京大学工学部都市工学科卒、同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。東京大学大学院総合文化研究科教授を経て現職。著書に『経済思想入門』(ちくま学芸文庫)、『ケインズとハイエク』(講談社現代新書)、『日本経済論』(NHK新書)など。故郷・神戸を採りあげた著書に『失われた景観』(PHP新書)、祖父・頼介に触れた著書に『書庫を建てる』(堀部安嗣との共著、新潮社)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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たま

47
読書メーターで知って読んだ。面白かった。著者の祖父松原頼介氏は1897年生まれ、戦前はマニラ麻、防水帆布、貨物船、戦後は製鉄業を手がける。不況天災戦争に見舞われてもすぐ次の事業に取り組むのがすごい。戦前の事業や鉄鋼不況の経緯を知らなかった著者が僅かな手がかりをもとに祖父の足跡を辿るとその事業と日本近代とがシンクロして立ち現れるのが面白く、富裕になった松原家が神戸の下町から阪神間へ居を移し、女性たちは『細雪』の消費文化を楽しむが男性はもっぱら仕事と言う文化落差の視点も、私的に思うところが多く、興味深かった。2022/08/08

チェアー

10
自分の祖父という無名の起業家を縦糸にして、日本の産業史や神戸・阪神エリアの成り立ちを説く不思議な本。自分史でもあり、明治起業人の伝記でもある。これだけ克明に事実調べができたのはやはり自分の祖父だったからだろう。阪神の富裕層エリアが、東川崎の経営者(労働者)と大阪・船場の商人とがそれぞれ別荘的に住み始めたことから始まるとの説はなるほどと思う。学者らしく実証的に論をたてていて読みやすかった。「書庫を建てる」再読が必要。2018/09/19

於間抜新吾

4
本書は明治30年生まれの松原頼介という祖父のことを孫の松原隆一郎氏がその足跡を記し考察の書である。頼介氏は旧制山口中学ご出身。私の亡父は大正8年生まれのやはり旧制山口中学出身なのである。著者にお会いする機会を今月得るのは奇遇というべきなのかもしれないと思う。2019/12/04

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