目次
展覧会へのメッセージ
不思議の国のアリス
夢
アルチンボルド的要素による遊び
はじまり
私にとって、モノは人間より生々しいものだった
シュヴァンクマイエルの「身体」は、現在の私たちの何を刺激しているのか?
『アリス』のイメージの固定化に刃向かう数少ない作家、シュヴァンクマイエル
モノやヒトをデペーズ・変移させ日常の「らしさ」を破壊するパタフィジックな想像力
シュヴァンクマイエルとロシア美術における自律的なモノのアニマティズム
〈プラハ〉という磁場、〈シュルレアリズム〉という磁力
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Roy
18
★★★★★ 顔中に張り付けられた甲虫に吐き気、腐敗した果物や毛虫で描かれた封じ絵にも吐き気、病気の膣を彷彿するようなメディウム・ドローイングにも吐き気、鳥の細かいイボイボにも吐き気、淫らで滑稽な配置や表情にウケ、緻密な線描にうっとりする、そんな割合の本だった。夫婦で活動している芸術家なのだが、この二人は統合失調症なのだろうか?以前サイコ画像という本を貪り読んだ時に出てきた統合失調症の人が発病して行く過程を追った絵に通ずるものがある。一月に頂いた本なのだが読むのに三ヶ月もかかった。吐きたくなるけど好き。2009/04/10
casaubon
0
アリスではインクを飲んで体の大きさが上下するが、これは宗教的なアイコンなのではないかと思った。"初めに言葉ありき"2013/03/31