本屋、はじめました―新刊書店Title開業の記録

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  • サイズ B6判/ページ数 219,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784908087059
  • NDC分類 024.067
  • Cコード C0095

内容説明

「自分の店」をはじめるときに、大切なことはなんだろう?物件探し、店舗デザイン、カフェのメニュー、イベント、ウェブ、そして「棚づくり」の実際。事業計画書から、開店後の結果まですべて掲載。堀部篤史さん(誠光社店主)との特別対談を収録。

目次

第1章 前史(原風景;緑と青の水玉の表紙;本そのものよりも好きなこと;リブロ入社;福岡、広島、名古屋;「池店」の濃密な日々;閉店)
第2章 萌芽(課外活動;母の話;すべてはこのために)
第3章 準備(はじまりは捻挫から;どこの街でやるか;店名―没案二つ;なぜ「新刊、カフェ、ギャラリー」なのか;組織のかたちとお金のこと;物件決定;内装の中村さん;商品の仕入れ方;本の選び方、並べ方;POSレジは使わない;カフェの進め方;ロゴデザインとブックカバー;ウェブがつくる「信用」;開店前から知ってもらうために;定休日をつくる;開店前夜)
第4章 本屋開業(物事を始めるには良い日;開店後の日々;本を紹介するのが本屋のしごと;「邪魔をしない」という姿勢;接客の発見;イベントから始まるもの;取材を断るとき;WEB SHOP オープン;店舗の外に仕事をつくる;フードメニュー登場;新刊の仕入れ方;どんな本が売れたのか;お客さまとの不思議な物語;店主の日常)
終章 プロになりたい(一年目の結果、二年目の仕事;町の本屋のこれから;Titleが閉店する日)
特別付録・東西本屋店主対談―堀部篤史(誠光社)×辻山良雄(Title)
Title2016年度営業成績表
Title事業計画書

著者等紹介

辻山良雄[ツジヤマヨシオ]
Title店主。1972年、神戸市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。97年、リブロ入社。大泉店、久留米店、福岡西新店を経て、広島店と名古屋店で店長を歴任。名古屋時代は街ぐるみの本のイベント「BOOKMARK NAGOYA」初代実行委員の一員を務める。2009年より池袋本店マネージャー。15年7月の同店閉店後退社。16年1月、東京・荻窪にTitleを開業。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

岡部敬史/おかべたかし

78
2016年1月に荻窪にオープンした新刊書店Titleの店主・辻山さんによる開業記。<マーケティングから売れる本の何が良くないかと言えば、必ず違う似たような本に取って変わられるからです。言ってみれば「替えがきく」という事なので。本は、元は一冊一冊「替えがきかない」はず。替えがきかない「切実な本」にこそ、人の興味はあると思います。>》こんな言葉に勇気付けられ、替えがきかない本をこれからも作っていこうと思った。小さくても「替えがきかないなにか」を志す方にお勧めします。2017/01/27

itoko♪

68
著者は都内の大型書店の元書店員さん。「いつかは自分の店を持ちたい。」と思ってはいてもなかなか実行に移すのは難しい。わかりやすい開業のノウハウ本だし、開業にあたって冷静な分析をされていて、なかなか切れ者な印象も感じられた。飲食業経験の奥様の協力でカフェも併設されているそうで、いつか訪れてみたい本屋さんです。2017/05/03

コージー

61
★★★★☆大手書店の店員から独立。2016年、荻窪に町の本屋『Title』を開店した辻山さんの開業ストーリー。店舗改装から設備投資、巻末の「事業計画書」など、「小商い」を目指す方には参考になる本。しおりやカバー裏など、いくつかの仕かけを見ると、本が好きな人が持つ優しさも伝わってくる。店を開く時には参考にしたい。【印象的な言葉】①本屋にできることは、なるべくお客様と本との出会いがスムーズにいくように、邪魔をしないということ。②きつい/きつくないというよりは、その仕事をする必然性があるかどうかで選びたい。2018/08/08

よっち

53
リブロで店長などを歴任した著者が、これまでの仕事と「自分の店」の物件探し、店舗デザイン、カフェメニュー、イベント、ウェブ、棚づくりなどをどんな風に考えたのか記した一冊。独立して自分のお店持つのは確かに憧れではありますけど、ゼロからいろいろ考えてお店を形にしてゆくこと、そしてそれを続けていくのはなかなか大変だなと。やっぱりこういうお店を持つ人には積み重ねがあって自分が何をしたいのかをハッキリ持っていますね。誠光社店主の堀部さんとの対談などなるほどと思うところがありました。機会があったら一度行ってみたいです。2017/05/05

ユメ

46
この時代に個人で新刊書店を開業した記録ということで、出版当初から気になっていた本なのだが、先日初めてTitleを訪れた際に購入。自分がTitleで体験したことを重ね合わせながら読むことができた。私がウェブサイトの感じのよさに惹かれてTitleに行ってみたいと思ったのは、まさに店主の辻山さんが開業にあたって綿密に練った戦略に動かされたのだということがよく分かる。「今、生きている人に対して本を売りたい」という信念が心に響く。Titleの本棚には、今、生きていくために私が読みたい本がたくさんあった。2018/04/03

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