内容説明
1冊の本を読んだあと、人はどのような方法やきっかけによって2冊目に出合うのか。作家、翻訳家、ジャーナリスト、研究者、経営者、アーティストほか51名が書き下ろす異色の読書技術ガイド第二弾。
目次
『理科系の作文技術』から『血涙十番勝負』へ―「知的創造」の本を読み漁り、引用されていた作家の文に惹かれた(天野雄之)
『ダーウィン以来』から『生き物たちは3/4が好き』へ―二冊の本の間に積み上げられ、豊かになっていくもの(池内了)
「汲む(『ポケット詩集』)から『イワン・デニーソヴィチの一日』へ―私にとって“似た匂い”がするから二冊はおなじカテゴリー(石毛弓)
『自分に気づく心理学』から『モダニティと自己アイデンティティ』へ―「自分探しをする自分」を変えた、先輩からの文献リスト(石田光規)
『神話の力』からスティーヴン・キングの著作群へ―この一冊でもう十分だと思っていたら(冲方丁)
『星の王子さま』から『般若心経講義』へ―「読んでみようかな」そう言った父の葬儀の席で(浦野光人)
『働く大人の教養課程』から『コミュニケイションのレッスン』へ―学生と一緒に仕事をしたから、その本が目に入った(大泉大介)
『共産党宣言』から『ドラマと方言の新しい関係』へ―文庫をもっと買いたくて(大友俊)
『水木しげるのラバウル戦記』から『ゲゲゲの女房』へ―旅に始まり、ドラマでつながる(岡本真)
『世界史概観』から『人文地理学原理』へ―そして私は世界を見に行くようになった(賀川浩)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
matfalcon
48
「1冊は読んだ。でも、次にどんな本を読むといいのか、わからない」という人に向けて、51人が「次の本」とのさまざまなつながり方、出合い方を紹介する。「「次の本」に出合うきっかけ別インデックス」も掲載。2018/09/02
なお
21
『次の本へ』の第2段。本との出合いのエッセイ集。読みたい本がまた増えた。2016/07/18
阿部義彦
17
苦楽堂という小さな出版社から直販売(トランスビュー)方式で販売されている本です。1冊目の本を読んでそれからどの様にして2冊目の本を読むに至ったかのコペルニクス的転回を明かしたエッセイ集と書評の合の子みたいなスリリングな読み物です。2冊の本の落差が激しかったり、著者の思い込みの持続ぶりにため息をついたり、かなり刺激的でした。執筆陣が文学よりではなくて、研究者だったり、ミュージシャンだったり翻訳者だったり、著者略歴が親切についていて、それも大きな楽しみの一つであります。パートワンも読みたくなりました。2016/06/19
jorge70
8
拾い読み。ある一冊を読んだ後に同類の本を薦めるものが多数。なかでも『星の王子様』と『般若心経』の類似性は興味深い。逆に久坂部洋は『罪と罰』などのいわゆる古典から大江健三郎の『新しい人よ目覚めよ』、そして桐野夏生、東野圭吾、宮部みゆき、真保裕一、横山秀夫ら異なるタイプの作品群に進み、「わけのわからん純文学よりエンターテイメントの方がよほど感動的で面白い」と感じたという。2017/04/22
いさな
4
作家、学者、ライターいろんな人がおすすめ(?)の2撮を紹介。正直紹介される本よりも、それを紹介した人のほうが気になったり。どんな背景で、どんなときにそれに出会ったのか。知らない本ばかりでしたが、その出会いにストーリーがありそうでした。2016/10/02
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