感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Comit
39
著者の講演会を聴講し購入~研修医とタイトルには書かれていますが、救急に携わる人達なら一読する価値あり。テーマは「救急医療」と「人材育成」~著者の経験を交え、エッセイのように書かれた内容は説得力があります。医療の主役は医者ではなく「患者」寄り添い、耳を傾け、みんなが納得する医療を提供する。薬を処方し、手術するだけが医療ではない。~研修医教育のABCDE~A:愛情をもって教える。B:勉強する姿勢で教える。C:叱り上手 D:度量(責任は僕がもつからやってみなさい) E:いいねと言って褒める。2020/09/21
アキ
38
北米型ERを日本に定着させて30年。定年退職されたが講演を聴いて感動したしユーモアたっぷりの話に魅了された。若い研修医に伝えたいことは「どこが痛いですか?」ではなく「どうしてケガをしたのですか?」と聞くこと。聞く力で見逃しもミスも防げるようになる。そして寄り添うことができる。優しく接したおかげで幸いなことに1件も訴訟は抱えていない。ご自身が研修医の際、やさしく指導された今は亡き米国人指導者のおかげとも。「家庭医の優しさ携え救急医」これまでの救急医療にかけた人生を感じる書。こういう教育が知識よりも重要。2018/12/06
プル
24
医療従事者だけでなく、色んな人に読んでもらいたい本。会社員とかも、人材育成本としても参考になると思います。職場を楽しくするヒントにもなるでしょう。どんなシチュエーションでも、学べるポイントは何なのか、常に何かを得ようとする人だったのでは無いかと推します。笑える話、じんとくる話、成る程!と思える話。著者は、医療人として何を考え、動いてきたのか、功績は計り知れないとは思いますが、この本では難しい話はありません。業界内で有名な本のシリーズの一つ。この本は業界内だけは勿体ないと思います。2018/08/23
まっちゃん
10
先生のオススメで気になっていたのを先輩に借りて読了。1つ1つのエピソードがさくっと読めて面白い。たまに読んでいて辛い部分もあったけど読んでよかった。2019/04/26
Iwata Kentaro
8
傑作。とにかく傑作。全ての医療者に読んでほしい。とくに救急志望の学生や研修医。それと医学部大学教授全部。あと、患者さん家族も。やっぱ本書は文庫化して一般の目に触れねば。新潮文庫とかいかが。通常、退官した教授のエッセイなど読むに耐えない自画自賛になりがちだけど、本書は違う。まったく違う。本当に勉強になったし、いろいろ反省もしました。というわけで、みなさんぜひどうぞ。2018/09/27