内容説明
スーパーフリー事件を題材に、加害者と先進国最低レベルのジェンダーギャップ国家、日本の現状を告発する社会派小説!とりわけ遅れている警察・司法制度の不備も鋭く指摘。権威の構造に単身体を張って徹底抵抗し続けてきた花柳幻舟氏の、#MeTooに連なるライフワーク。花柳幻舟氏渾身の遺稿を単行本化!!
目次
闇が溶けるとき
スクープ
十三の警視
日本の警察機構の限界
セカンド・レイプ
刑事の勘
微笑
細い糸
初動捜査
点が線に繋がるとき
強姦罪
一九九九年五月
卑しい者たち
けものみち
著者等紹介
花柳幻舟[ハナヤギゲンシュウ]
創作舞踊家。西日本を回る旅役者の娘として生まれ、2歳の頃から舞台に立ち、一座の収入源として働く。16歳の頃、劇団が解散。その後、ソバ屋の出前持ち、パチンコ屋の店員、喫茶店のウエートレス、キャバレーのホステス、写真のモデル、電話交換手等々、多種多様な職業を体験する。1966年、花柳流の名取りとなる。1968年、大阪・中座にて「花柳幻舟リサイタル」を開き、家元制度を告発。1973年、代表作・創作舞踊「残・情死考」を東京にて発表。以後、テレビ・映画で活躍。1983年3月、山形県西村山郡西川町に、「花柳幻舟人民劇場」を建設。2004年3月、放送大学を卒業。卒業論文は『メディアの犯罪、その光と影』。その後、自身の体験をもとに、“人生、いつだってやり直しはできる”をテーマに、教育委員会、人権団体、高校・大学等で幅広く講演活動を行う。2019年2月、不慮の事故のため死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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