内容説明
歴史と民族・アイデンティティ、歴史的戦争・紛争、9.11、領土問題、従軍慰安婦問題…。歴史がいかに誤用、濫用に陥りやすいか豊富な実例からわかりやすく解説。一方で、謙虚に歴史を利用することで、過ちを回避し、世界認識と相互理解を深めた事例も提示。世界史から今日的国際問題までを概観した、歴史愛好家のための白熱抗議。
目次
はじめ
第1章 歴史ブーム
第2章 癒やしのための歴史
第3章 過去は誰のものか
第4章 歴史とアイデンティティー
第5章 歴史をナショナリズム
第6章 歴史濫用の収支勘定
第7章 歴史戦争
第8章 ガイドとしての歴史
結び
著者等紹介
マクミラン,マーガレット[マクミラン,マーガレット] [MacMillan,Margaret]
カナダのオンタリオ州トロント出身の歴史家。イギリス首相デビッド・ロイド・ジョージの曾孫。トロント大学トリニティ・カレッジで現代史の修士号取得。オックスフォード大学セント・アントニー・カレッジで博士号取得した。専門は、イギリス帝国現代史、国際関係論。カナダ国際問題研究(CIIA)のメンバー。ピースメイカーズでカナダ総督賞・サミュエル・ジョンソン賞受賞。邦訳書:『ピ-スメイカーズ―1919年パリ講和会議の群像』、上下巻(稲村美貴子訳、芙蓉書房出版、2007年)
真壁広道[マカベヒロミチ]
1957年生まれ。1981年一橋大学社会学部社会学科卒業。都築忠七門下でイギリス社会思想史を学ぶ。1981年より神奈川県県立高等学校教諭。世界史担当。専門はイギリス現代史。主に両大戦間の政治史、外交史に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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