感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y2K☮
35
第二弾。今回は石垣島の海岸に流れ着いたビーチサンダルの写真集。自然を守ろう、ゴミを減らそうというメッセージだけど正直そういうのを忘れて楽しく眺めた。色違いの双子みたいなのがあったり、ムンクの「叫び」的な変顔だったり。このユーモアが素晴らしい。眉間にしわを寄せて強迫的に堅苦しい正論を叫ばれるとそういう行為自体に反発したくなるし「でも現実はさあ」と云いたくなるのが人間でしょ。正しい理念こそ伝え方が大事。著者のブランドも存在も最近知ったのだけど、本日2015年9月23日で亡くなってちょうど一年とのこと。惜しい。2015/09/23
Y2K☮
33
再読。言葉は無く、ただ海岸に流れ着いたビーチサンダルたちの写真のみ。いずれも有るか無きかの表情を称え、性別や性格さえ感じさせる。シャイだったりサービス精神旺盛だったり朗らかだったり悲しそうだったり。こういったものを素材にしてアートを創る著者の発想が素晴らしい。数年前に展示を観に行ったけど、廃品のプラスチックから生み出されたランプには不思議な気品と前を向く光が漂っていた。太宰治「富嶽百景」の名言「富士には、月見草がよく似合う」を思い出す。私も富士ではなく月見草側。ささやかな矜持を忘れまい。大事にしたい一冊。2019/04/05
マリリン
32
長い旅の果てに海岸に漂流したかのようなビーチサンダル等から人々の生き様が伝わってくる。かつて幼い子供が足をいれたもの・漂流の果に色々な付着物を纏ったもの・言葉にならないようなものもあり、時間の経過と共に風化してゆく思い出のような感覚を覚えた。そこにどんな人生があったのだろうか。犬を連れ砂浜で宝物を探すかのように拾い集める姿からは過去を慈しみ未来を想う優しさが伝わってきた。 幻想的で独特な色合いを持った作品から水のような流動性と柔らかく身体を包み込むようなものが伝わってくる...そうだったのか。2020/09/06
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