内容説明
政治的修道士が樹立した“共和制”とは?「宗教」と「政治」が相剋するルネサンス・フィレンツェの火花散る歴史。
目次
ルネサンス・フェッラーラ、フィレンツェ、そしてイタリア
サヴォナローラ本家、分家と分家家長ミケーレ
誕生、そして旅立ち
“出家”―「イエス・キリストの騎士」「戦う騎士」へ、「肉体の医師」から「魂の医師」へ
“天啓”、そして“政治的”修道士の胎動
強なる“政治的”修道士の胎動
志としての原初の教会の再生―忍び寄る政治の“魔性”
「運命の一四九四年」(1)―メディチ体制の崩壊、フィレンツェ外交の前面へ
「運命の一四九四年」(2)―“政治的”修道士の誕生、フィレンツェ政治の中心へ、フィレンツェを「神の都」に
“サヴォナローラ共和制”と「大評議会」―「神の都」の統治構造、最上層に立つ熾天使代行人
強まる内外の敵の攻勢(1)―「信仰心無き者たち」非難、最高指導者の高揚、動揺、不安
強まる内外の敵の攻勢(2)―教皇アレクサンデル六世前面へ、せまる「大きな危機」
激震の前兆(1)―“現在のアモス”の叫び
激震の前兆(2)―消える“光輪”、始まる運命の下降、強まる危機感
破門―「異端」による、ではなく「不服従」による
忍耐という牢の中での自己表出、せまるその限界
決死の思いで(?)説教壇へ
追補 サヴォナローラの最期―死に至る最後の三カ月間
著者等紹介
須藤祐孝[ストウユウコウ]
1939.5.28~2018.7.27。1939年宮城県柴田郡沼辺村(現村田町)生まれ。1965年3月東北大学大学院法学研究科修士課程(政治学専攻)修了。1965年4月東北大学法学部助手を経て、1971年愛知大学法経学部助教授、1980年同法経学部教授(改組により1988年法学部教授)。2010年3月まで39年間愛知大学法学部にて政治学の教鞭を執る(政治思想史、政治学原論等)。2010年愛知大学名誉教授。2018年愛知県岡崎市にて逝去。享年79歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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