内容説明
30年にわたる取材と調査・分析、待望の日本語版。中国における日本軍「慰安婦」制度の始まりから、東・東南アジア・南洋諸島(日本内地を含む)に拡大した「慰安所」の確立・展開・仕組みを調査・分析し、「慰安婦」の生活実態を著者自らの取材によって初めて明らかにした画期的な労作。
目次
序章 世界を驚かせた慰安婦問題
第1章 慰安婦制度の始まり
第2章 慰安婦制度の確立
第3章 慰安婦制度の展開(一)―中国南部の日本軍慰安所
第4章 慰安婦制度の展開(二)―中国北部の日本軍慰安所
第5章 慰安婦制度の拡大―東南アジアと日本内地の慰安所
第6章 慰安婦制度の仕組み
第7章 慰安婦制度の背景と本質
第8章 日本軍占領地の慰安婦―生き地獄の囚徒
第9章 慰安婦の生活実態
第10章 未完の戦後処理―慰安婦問題の七〇年
著者等紹介
蘇智良[ソチリョウ]
1956年、上海生まれ。上海師範大学歴史学教授。1991年~93年、東京大学外国人研究員。上海日本学会副会長、中華日本学会常務理事、中国「慰安婦」問題研究センター主任、中国「慰安婦」歴史博物館長。中国における日本軍の従軍慰安婦問題を30年間研究
丁世理[テイセリ]
1990年、中国江西省生まれ。2019年日本大学文学研究科博士課程修了、博士(学術)、中国四川外国語大学日本語学部准教授。日本近代文学、堀田善衞の研究
董春玲[トウシュンレイ]
1990年、中国湖北省生まれ。明治大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(学術)。中国重慶交通大学外国学院専任講師。日本近代文学、遠藤周作の研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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