内容説明
西田幾多郎、マルクス主義、横光利一、京都学派、正宗白鳥、ベルクソン等、同時代思想との比較検討を主軸に、その代表的な批評の相対化を試みる。
目次
大正期の問題圏のなかで―批評家以前(一)
文学者たる「宿命」の自得へ―批評家以前(二)
批評家としての出発―「様々なる意匠」
同時代の思想、文学に対して―マルクス主義、横光利一
論争のなかで
ドストエフスキー論―『罪と罰』について
歴史論―京都学派との共振
社会時評から古典論へ―「無常といふ事」
戦後の社会時評
『近代絵画』―ピカソ論について
未完の『感想』
『本居宣長』―その言語論と歴史論から見えてくるもの
著者等紹介
綾目広治[アヤメヒロハル]
1953年広島市生まれ。京都大学経済学部卒業、一般企業勤務の後、広島大学大学院文学研究科博士後期課程中退。現在、ノートルダム清心女子大学教授。「千年紀文学」の会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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