内容説明
教育運動家・谷川雁の「ことば、物語、表現」活動で育った著者が世に問う生き方と実践、「谷川雁ラボ作品」体験記、同時代表現者論考。
目次
第1部 「ことば、物語」が「こども」の未来をつくる(これからを生きる子どもたちに必要な教育とは―五十年以上前から谷川雁らが行っていた「ことば、物語、表現」の教育;私がラボから受けとったもの―度胸、外国語を使う能力、物語を愛する人生;人生におけるすべてのことは物語 ほか)
第2部 谷川雁と子ども、ことば、物語―ラボ・ライブラリー作品をひもとく(「らくだ・こぶに」名で、あるいは無署名で書かれ、創られた谷川雁作品;らくだ・こぶに、柔らかな谷川雁―『グリーシュ』研究を通じて;『ピーター・パン』―谷川雁が最も慈しんだ物語 ほか)
第3部 谷川雁と、その同時代・前後の表現者を「遅れてきた青年」が読む(賢治、雁、仁三郎―村、農業、原発;常世、みるく世をめぐる思索―歌垣の地から毛遊びの地への手紙;中間集会、水俣・松橋訪問記―雁、健一の足跡を訪ねて ほか)
著者等紹介
仁衡〓磨[ニヒラタクマ]
1969年、茨城県日立市生まれ。1976年から84年、小学1年から中学3年まで約9年間ラボ教育を受ける。うち、83年の夏に中学2年でアメリカへの1ヵ月ホームステイに参加。県立水戸一高卒。1988年、上智大学文学部哲学科に入学のため上京、直後に鬱症状を発し休学、仙台での数年にわたる居候生活などののち大学を退学。1997年、27歳のとき、ペンギンシステム株式会社に入社。2006年、36歳時に会社の経営を引き継ぎ、同時に会社をつくば市に移転させ堅調に成長、各種受賞等を重ねている。また2015年からは茨城県全域の研究開発型企業約30社の連合体である一般社団法人の代表理事も兼務。県・市・NHK等の委員など公職も多数務めている。2019年には産業の発展に貢献ありとして茨城県表彰を受賞。谷川雁研究会・鈴木孝夫研究会発起人・世話人。鷹揚の会(東京)、筑富・川筋読書会(福岡)にも参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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