内容説明
今西「自然学」に共棲としての世界観をみる。「3.11」は、巨大な災厄であるとともに近代科学イデオロギーの破綻の宣告であった。今西錦司の思想に、この危機的状況を乗り越えるヒントがあるのではないか。
目次
1 「近代」の終焉の底から
2 カタストロフィーの前で
3 生物の全体へ
4 美しき「進化」
5 ヒューマニズムへの懐疑
6 山は自然の最後のとりで
7 襲撃する自然を知れ
8 生命の学としての人類学
9 京都というトポス
10 人間は動物なのか
11 ダーウィニズムの不可解な流行
著者等紹介
富岡幸一郎[トミオカコウイチロウ]
1957年東京生まれ。文芸評論家。関東学院大学国際文化学部比較文化学科教授、鎌倉文学館館長。中央大学文学部仏文科卒業。第22回群像新人文学賞評論部門優秀作受賞。西部邁の個人誌『発言者』(1994~2005)、後継誌『表現者』(2005~2018)に参加、『表現者』では編集長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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