内容説明
戦時下「戦争協力」資料を発掘!!戦前に『蒼〓』で第1回芥川賞、『生きてゐる兵隊』発禁処分、戦後には社会派作家として『人間の壁』『金環蝕』『風にそよぐ葦』や『青春の蹉跌』『僕たちの失敗』などを描いた石川達三を実証的に批判する。
目次
リアリズム作家(第1回芥川賞作家)の誕生―『蒼〓』
戦争の「真実」を描く―『生きてゐる兵隊』
『生きてゐる兵隊』再検討―日中の評価史を比較しながら
「戦争協力」への第一歩―『武漢作戦』に始まる
戦時下における「戦争協力」(日本文学報国会を中心とした「文芸銃後運動」との関わりを軸に;二つの「戦場」、「徴用」から敗戦まで)
「再転向」―敗戦後の再出発
悔恨と希望(期待)と―『風にそよぐ葦』論
その後の作家活動
著者等紹介
呉恵升[ゴケイショウ]
ウー・フェイ・シァン。1989年、中国・山東省生まれ。2016年、国費外国人留学生として来日、明治大学大学院文学研究科日本文学専攻に入学し、指導教員宮越勉教授のもとで、2019年3月博士後期課程修了。博士(文学)。現在、同研究科助手。日本近代文学・戦争文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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