内容説明
初期から晩年まで、作品とその生涯を重ねてたどる、新たな世代による新たな三島像の展開。
目次
プロローグ―遭遇する無垢と宿命
第1章 白い華―終わりのない純潔(ダイヤモンドの死―『黒蜥蝪』;酸模の花に象徴されるもの―「酸模」;死から永遠へ―「岬にての物語」;心中の美学―『盗賊』)
第2章 赤い華―滅亡への疾走(反キリスト者の誕生―『仮面の告白』、「サーカス」;滅亡の胎動期―「路程」、「東の博士たち」、「館」、「中世に於ける一殺人常習者の遺せる哲学的日記の抜萃」;偽装された“生”―『アポロの杯』、「詩を書く少年」、「海と夕焼」、『金閣寺』)
第3章 青い華―絶対への回帰(第三の「仮面の告白」―『鏡子の家』;“絶対への回帰”のための序曲―「憂国」、「孔雀」、『サド侯爵夫人』;“絶対”との邂逅―「荒野より」、「英霊の声」、「薔薇と海賊」)
エピローグ―『サロメ』、死の演出
著者等紹介
鈴木ふさ子[スズキフサコ]
1970年、東京生まれ。文芸評論家。青山学院大学文学部英米文学科卒業。フェリス女学院大学大学院人文科学研究科英文学専攻博士後期課程修了。2003年博士号(文学)取得。大学の講師を務めながら、2008年より「美の追求者」と謳われたジョニー・ウィアー(2006年・2010年冬季五輪アメリカ代表)を中心にフィギュアスケート専門誌で取材。アメリカ、フランス、ロシアなどを訪れる。現在、日本大学、青山学院大学、國學院大學、関東学院大学で英語・英文学・比較文学を講ずる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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