内容説明
考古学・人類学を独学し、北は樺太(サハリン)・シベリアから台湾、朝鮮、西南中国、さらに南米を実地に歩いて調べた孤高の学者・鳥居龍蔵。そのフィールド・ワークから、列島に最初にアイヌが住み着き、大陸からツングース系、前後して東南アジア系が来た複数の日本民族説を唱えた。柳田國男、南方熊楠にも比肩する先覚者として、血の通った学問を体現した鳥居龍蔵の全体像を紹介する。
目次
口絵 鳥居龍蔵のアジア調査写真
鳥居龍蔵 不世出のワンダリング・スカラー
首を狩るひと―鳥居龍蔵の台湾フィールド写真
解題
鳥居龍蔵「論考+エッセイ」(アジア学術探検;日本人の起源を探る;先住民への眼差し)
鳥居きみ子 夫と共に「歴史」を歩む
著者等紹介
前田速夫[マエダハヤオ]
1944年、福井県生まれ。民俗研究者。東京大学文学部英米文学科卒業後、新潮社に入社、文芸編集者として雑誌『新潮』編集長などをつとめる。著書に『余多歩き―菊池山哉の人と学問』(晶文社、読売文学賞受賞)などがある。「白山の会」会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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