内容説明
知って驚嘆することばかり!住職ってこんなにすごい人だったのか。全国7万余力寺の一つとして同じお寺はない。住職の個性で全てが決まるからだ。仏教の現場で何が起きているのか!?大感動集。お宝住職列伝。
目次
はじめに―次の世もまた寺院住職になりたい!
1 浄土宗西山深草派 松樹寺 伊藤三学住職―貧窮者のため1日も欠かさず毎朝炊き出しを続ける山寺住職の覚悟
2 高野山真言宗 觀音寺 小籔実英住職―伽藍焼失にもめげず無から全国に知られる花の寺に再興した住職
3 金峯山修験本宗 林南院 田中利典住職―衰えかけた吉野の修験が住職の命懸けで世界の名所になった奇跡
4 真宗大谷派 有隣寺 祖父江佳乃住職―女性で初の節談説教師として大活躍の涙なくしては聞けない本当の話
5 真宗大谷派 伝法寺 小笠原文雄住職―誰もが住み慣れた自宅で最期をと身を捨てて医療に尽くす住職あり
6 浄土真宗本願寺派 常光寺 杉田英智住職―参拝ポイントカードや檀家出資で太陽光発電を成功させた住職の進取
7 真言宗豊山派 大聖寺 小林隆成住職―自然生態系の破壊を警告する住職の鳥類保護にかける寺檀興隆の成果
8 曹洞宗 宝積寺 西有孝裕住職―地域も忘れた古刹に信じられない数の人々が参詣を始めたのはなぜか
9 真言宗智山派 薬王寺 倉松俊弘住職―境内に老人ホームまで建てた医僧住職に学ぶ看取りのあるべき姿
10 浄土宗 大法寺 長谷雄蓮華住職―檀家ゼロから千軒余のかけこみ寺に発展させた住職のなんでもやる気
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
32
『大法輪』亡き後、寺院住職のための実務情報誌とはいえ、『月刊住職』は、仏教に関心を持つ者にとって貴重な雑誌。その『月刊住職』編集部、今が旬の10人の住職を選んだ。「住職」という身分の者は全国に約6万人いる。日々、寺院運営や僧侶としての活動に邁進する他、多くの住職は各種社会貢献の任に就いて、人々の最も近い生活の場で“生老病死”に係る問題の一つひとつに取り組んでいる。編集者は、「僧侶なら当然だとの矜持が各個にあるからだろう、あえて社会の評価や辛辣な目などに迷うことなく尽くされている」姿を取材で知ったと記す。⇒2020/08/04
Natsuko
14
前から何となく気になる職業、住職さん。急な事情でやむを得ず家業を継いだ方、もとは画家や国家公務員、はたまた医者でいながら運命の流れで住職に転職?兼務?している方も。人生経験や挫折、修羅場を活かし新たな形を築いている。岐阜の在宅医、小笠原院長は現場を回りながら、住職を臨床宗教師として地域包括システムの一員に組み込む。独居でも、孤独死ではなく希望死、満足死、納得死を実現。ある住職は参拝ポイントカードを導入、ある方は敷地内に老人ホームを設立。みな死への哲学を自分なりに持ちながら穏やかに逝く。すごい。2022/08/14
転天堂
2
「なんで医者じゃなくて坊さんを連れてくるんだ、順番が違うだろう」というのは落語でよく聞く気がするが、実際に医師としても僧侶としても働き介護やグリーフケアなどにも取り組む住職さんがいるのはすごいことである。他にもアイデア次第で活躍する住職さんたちを読むと、お坊さんの印象が大きく変わってくる。2021/02/02
かさご
1
一人目の住職さん、尊敬します2020/11/28
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