内容説明
西田幾多郎、西谷啓治、ニコラウス・クザーヌス、マイスター・エックハルト、さらに浄土仏教を取り上げ、その潮流の結節点を探る。“宗教哲学フォーラム”(第5、6回)における講演5編(+書き下ろし1編)を収録。
目次
序文ばかり 上田閑照先生の御思索に想うこと
本篇(1) 西谷啓治の宗教的思索を振り返って(神性の無とニヒリズムの虚無―西谷啓治の宗教哲学;西谷啓治の「宗教/哲学」―「自己のもと」再考)
本篇(2) ドイツ神秘思想と西田哲学との交差に向けて(エックハルト思想と京都学派―西田・西谷の関心の所在;西田幾多郎における「絶対現在の自己限定」の成立とクザーヌス)
特別寄稿(宗教と哲学‐浄土仏教の立場―特に「自力と他力」の問題に焦点を当てて)
著者等紹介
長町裕司[ナガマチユウジ]
1956年生。所属、イエズス会司祭。上智大学文学部哲学科教授。専攻は宗教哲学、近現代ドイツ哲学・キリスト教思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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