出版社内容情報
長谷川 春子[ハセガワ ハルコ]
著・文・その他
内容説明
女性洋画家の先駈けとして、『女人芸術』、フランス遊学、従軍体験、そして戦後を生きぬいた長谷川春子の初期のエッセイと戯画/1コマ漫画を精選。
目次
1 戯画漫文(時雨女史と私;華くらべ女作家 ほか)
2 はるこや、はるこや(食べるは楽し;淡路の米 ほか)
3 サボワ閑日帖(船室より;アウ・ルヴオア・巴里 ほか)
4 東京の一片(浮世画展覧会評;人物画 ほか)
著者等紹介
長谷川春子[ハセガワハルコ]
1895年、東京に生まれ、1967年、東京に没する。洋画家、文筆家。長姉で劇作家の長谷川時雨の勧めで画家を志し、鏑木清方、梅原龍三郎に師事する。1929年~31年、フランスに遊学。帰国後、満洲事変を契機に画家として従軍。戦後はエッセイスト、挿画家、装幀家としても多くの仕事を残した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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クァベギ
2
長谷川春子については、戦争画を描いた女性画家として、その名を覚えていた。私はその程度の知識しかなく、彼女に対してあまり良いイメージは持っていなかったのだが、可愛らしい装丁に惹かれてこの本を購入した。本書に収められているのは戦争協力を行う前の彼女のエッセイ。ほとんどが、のびのびとした文体で書かれた楽しい文章(時代の制約ゆえか、やや引っかかるところもあるけれど)。読後の感想。こんな素敵な文を書く人が戦争に積極的に協力するようになってしまったのかと、暗澹たる気持ちにもなった...。2024/01/16
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