内容説明
レーダは電波を利用して目標を探知し、その距離と方向を知る電子システムである。我が国では終戦後、様々な分野で発展し、今日も新しい技術的可能性を求めて研究開発が進められている。レーダシステムの性能は、アンテナ、送信、受信、信号処理等のいわゆる要素技術の性能に左右される。このため、システムを検討するためには、個々の要素技術の特性を熟知しておくことが重要となる。本書はシステム関連技術や要素技術を活用しやすい形にまとめて紹介している。レーダや関連電子システムの開発に従事する技術者や研究者、更にはこれら電子システムのユーザがシステムを検討する上での参考書・実用書として好適である。
目次
第1章 レーダの探知距離
第2章 信号対海面クラッタ比
第3章 開口面アンテナによる測角
第4章 障害物によるアンテナ利得の低下
第5章 目標の散乱断面積
第6章 送信パルスの発生
第7章 位相情報と振幅情報の利用
著者等紹介
中司浩生[ナカツカコウキ]
1958年千葉大学工学部電気工学科卒業。1960年大阪大学大学院工学研究科修士課程修了(通信工学専攻)。1960~90年三菱電機株式会社勤務。1985年工学博士。1977~90年神戸大学、東京工科大学非常勤講師。1990年~2003年広島工業大学教授
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