内容説明
18世紀から20世紀にかけての琉球沖縄に生まれた移住者たちの歴史経験に着目し、権力が規定する秩序からはみ出したり、はじき出されたりした人びとが、どのような社会関係をつくってきたのかを考察する学術的成果。
目次
なぜ寄留民を研究するのか
第1部 居住人を生み出した琉球王国―近世(上層士への道;中・下層士の経済基盤;王府組織を生きた兄弟たち)
第2部 制度改変のインパクト―近代移行期(王府解体と屋取の形成;土地制度と屋取)
第3部 “きょうだい”の民族誌―近現代(士族系寄留民の生活戦術;百姓系寄留民と屋取;糸満漁民の開拓戦術)
体制的秩序からはみ出すこと、二者が対等につながること
補論 東アジア親族研究史“父系出自”“家”“きょうだい”で捉える親族
著者等紹介
玉城毅[タマキタケシ]
1966年、沖縄県八重瀬町港川に生まれる。広島大学大学院社会科学研究科博士後期課程単位取得退学。東北大学大学院文学研究科(博士)。現在は、奈良県立大学地域創造学部教授。専攻は文化人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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