アンタゴニズムス―ポピュリズム“以後”の民主主義

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アンタゴニズムス―ポピュリズム“以後”の民主主義

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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784907986681
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C0031

内容説明

左派ポピュリズムのあとの、ラディカル・デモクラシーの未来。私たちが目撃しているのは、むしろ複数の敵対性、すなわち社会のいたるところで、いたるところから、これまで自明視されていた基礎付けに異議を申し立てる「アンタゴニズムス」にほかならない。ポピュリズム“以後”の民主主義へ。

目次

はじめに アンタゴニズムの時代
第1章 マルクスを別の仕方で相続すること―ポスト・マルクス主義とは何か
第2章 政治と精神分析の未来
第3章 嫉妬・正義・民主主義
第4章 来たるべき公共性―アレントの身体とゾーエーの複数性
第5章 とりあえず連帯すること―ジュディス・バトラーの民主主義論について
第6章 ポスト・ネイションの紐帯のために
第7章 左派ポピュリズムのあとで
第8章 アゴニズム再考―ポスト基礎付け主義と民主主義

著者等紹介

山本圭[ヤマモトケイ]
1981年、京都府に生まれる。立命館大学法学部准教授。専攻は、現代政治理論、民主主義論。名古屋大学・大学院国際言語文化研究科単位取得退学、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

msykst

15
再読。『不審者のデモクラシー』の4年後に上梓された本なので、その後の展開として意識しながら読んだ。精神分析、とりわけ「享楽」の概念を詳論する事で、理論的側面を深化させていた様に思った。新しいトピックとして、ロールズの嫉妬論やアレントやバトラーの話があったけども、この辺りを含めて全体的に、政治学と精神分析、あるいは分析哲学と大陸哲学の架橋というテーマが際立っていた。2024/12/02

Bevel

7
ローティ的なリベラリズムから差異というか個体の政治的ポテンシャルを取り戻すという文脈で、デリダの秘密を取り上げなおす形で、ラカンを導入するというアクロバティックがすごいなと思う。スタヴラカキスとラクラウが別々にこのアイデアを展開してるみたいでもう少し読みたいなと思った。個人的には社会運動のための階級を超えた連帯を作るというヘゲモニーの主題はあんまり興味を持てないし、アゴニズム再考の話もまあって感じだけど、たぶんそれらは途中の話で、たどってきた道を逆に進んでいきそうな感じはとても面白そうと思った。2024/08/11

ぷほは

4
政治哲学を面白いと思ったことがない私でも、少なくとも伎癢を刺激された。「現代思想」はこんなことになっているんだな、と情報アップデートもできた。言語論的転回はもう遥か昔。クリステヴァやバフチンを経由せずともこうした議論は可能になった分、あいかわらずラカンとアレントは参照され続けている。なので、新しくはなっているが変容していない、そういう「現代思想」の変わらなさも味わうことができた。自分の適切な触れ方としては、まずアガンベンやデリダやラカンに触れ、意味わからんわ!とキレてから、その解説として読む感じだろうか。2020/03/09

PETE

0
ムフやラクラウなど民主主義左派の思想を丁寧に解読していった論文集。 残念なのは、表題のアンタゴニズムという概念、アイデンティティの構成をブロックし、アイデンティティの構成を脅かしながら、外部にとどまり排除され続けることによって、実はそのアイデンティティにとっての存在条件をなしている他者という概念が、主題的概念にとどまっていて、操作的概念としてうまく使われていない気がした。だから、ロールズにおける嫉妬論の不十分さを論じた第3章は、まさしく民主主義のアンタゴニズムを暴いていて見事だと感じた。2021/02/25

砂糖 翠

0
一つだけ疑問点。対象aの論理とヘゲモニーの論理は同一という点から精神分析の検討。主体形成、そしてヘゲモニーの形成について情動という観点から同一のプロセスにあるだろうというのは納得がいく。しかし、この時どうしても身体の問題は抜け落ちてしまうのではないか、という懸念があった。 この懸念を払拭するように第四章ではバトラーを参照しつつ「ビオスの複数性」そして第五章ではそれに基づいた「とりあえずの連帯」が提起される。この点についてはいいのだが、続く章では刊行された論文集という性質上論じられていない。2020/04/19

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