内容説明
生物多様性を目的とした空間設計の指標として、世界各国で参照される実践のためのマニフェストの日本語版、ついに刊行。
目次
定義
1 起源
2 範囲
3 性格
4 地位
5 争点
6 流動性
7 進化
8 尺度
9 図示と限界
10 時間との関係
11 社会との関係
12 文化との関係
宣言
第三風景概念の展開と実行
著者等紹介
クレマン,ジル[クレマン,ジル] [Cl´ement,Gilles]
1943年、フランス中部アルジャントン=シュル=クルーズに生まれる。庭師、修景家、植物学者、昆虫学者。ヴェルサイユ国立高等修景学校名誉教授。アンドレ=シトロエン公園(パリ)、マティス公園(リール)などの大規模プロジェクトに参加、教育・研究に長年従事する
笠間直穂子[カサマナオコ]
1972年、宮崎県に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科単位取得退学。現在、国学院大学文学部教授。フランス語近現代文学研究、仏日文芸翻訳。訳書に、マリー・ンディアイ『心ふさがれて』(インスクリプト、第15回日仏翻訳文学賞、2008)など多数がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
紫羊
19
「山影の町から」の笠間直穂子さんが訳されている。著作のなかでも触れられていたので読んでみることにした。珍しいアンカット装で、久々にペーパーナイフを使った。人の手が加わっていない放棄地について、その多様性に注目した考察がなされている。私の生活圏でも第三風景はそこかしこに存在するが、この作品を読んでかなり見る目が変わった。2025/05/08
PETE
1
人が未だ手を入れていない地域、人が放棄した地域を一緒くたに第三風景としている。訳者は第一風景、第二風景の概念を明確にする必要はないとあとがきで述べているが、著者が降水量少なめの温帯地域しか射程に収めていないので、湿地帯や水棲生物を見る人からしたら、人が手を定期的に入れている地域の生態学的多様性・安定性に関して突っ込み所が多い気がする。2025/10/12
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