出版社内容情報
処方薬依存という理不尽な現実の中、藁をもつかむ思いで連絡してきた当事者や家族。9のケースから処方薬依存からの再生の道を探る。
2010年に開設したブログ(「精神医療の真実 聞かせてください、あなたの体験」を通し、わらをもつかむ思いで連絡をしてきた当事者や家族。彼らとのメールのやりとりから、処方薬依存の実態が浮き彫りに。薬を減らすことに決めたものの、離脱症状に七転八倒する人。あまりの苦しさに再服薬を決意する人。長年続いた多剤大量処方のため減薬すらできない人。離脱症状を乗り越えて断薬に至る人……。これら9のケースに学び、処方薬依存からの再生の道を探る。
第一章 九年間の闘いからの脱出
ケース1 千春さんの場合――夫からのメール
第二章 流行病としての双極性障害
ケース2 マキさんの場合――うつ病治療一〇年
■コラム1 うつ病キャンペーンとセットで現れたSSRI現象の罪深さ
■コラム2 がっかりする抗うつ薬
■コラム3 病気じゃない人がいなくなる? DSMという診断基準
第三章 ベンゾ離脱症候群の罠
ケース3 柳田さんの場合――服薬七年、アリ地獄からの脱出
■コラム4 ベンゾジアゼピン考
第四章 一気断薬はつらすぎる
ケース4 諭史さんの場合――デパスの一気断薬による遷延性離脱症状
ケース5 智子さんの場合――医師による一気断薬
■コラム5 やっぱり「電パチ」はあかん
第五章 難治性統合失調症という医原病
ケース6 由美子さんの場合――「薬は何を飲みたいですか」
ケース7 祐介さんの場合――母親からのメール
ケース8 早苗さんの場合――父親からのメール
■コラム6 マーティン・ハロウの統合失調症の長期転帰に関する研究
第六章 再生の物語
ケース9 山路さんの場合――数々の薬害を乗り越えて
【著者紹介】
嶋田 和子
1958年生まれ。早稲田大学卒業。1987年からフリーのライター。2010年6月にブログ「精神医療の真実 聞かせてください、あなたの体験」を立ち上げて体験談を募る。
主著:『私たちが、生きること』(ありのまま舎編、新潮社)、『大きな森の小さな「物語」――ハンセン病だった人たちとの十八年』(文芸社)、『ルポ精神医療につながれる子どもたち』(彩流社)。
内容説明
処方薬依存という理不尽で過酷な現実のなか、9のケースに学び、処方薬依存からの再生の道を探る。
目次
第1章 九年間の闘いからの脱出
第2章 流行病としての双極性障害
第3章 ベンゾ離脱症候群の罠
第4章 一気断薬はつらすぎる
第5章 難治性統合失調症という医原病
第6章 再生の物語
著者等紹介
嶋田和子[シマダカズコ]
1958年生まれ。早稲田大学卒業。1987年からフリーのライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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