内容説明
発掘からわかった“ヘウケモノ”の真実。福岡藩祖・黒田官兵衛とその子長政が築いた高取焼の古窯・内ヶ磯窯。未曾有の規模を誇ったこの登窯から、稀代の茶人・古田織部好みの歪んだ茶陶が大量に出土した。朝鮮渡来の技法にないはずの技術、覆される定説…。陶芸史の最高峰に立つ伝説の職人達の姿を浮き彫りにする労作。
目次
序章 古高取との出会い
第1章 織部の隠し窯
第2章 共振する“至芸”
第3章 巨大窯の推進者たち
第4章 謎の陶工・別所吉兵衛
第5章 織部六作
第6章 窯大将・弥之助と「織部高取」
終章 「王」印の謎を追う
著者等紹介
小山亘[コヤマワタル]
昭和34年(1959)、東京都の生花店に生まれる。幼少時より家業の関係で「電力の鬼」と呼ばれた松永安左ェ門(耳庵)や田辺茂一(紀伊國屋書店創業者)など、茶陶に造詣の深い多くの先達と出会い、その影響下に育つ。育英工業高等専門学校在学中、教師の勧めで備前焼の二代目藤原楽山(岡山県指定重要無形文化財指定保持者)に師事、その陶技と桃山茶陶にまつわる多くの伝承を授かる。平成11年(1999)、移住した直方の地で古高取の実物を見て以来、その魅力に惹かれる。以後、古高取と桃山茶陶に関する実践的研究を続け、今日に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- ホット・プラスティック