内容説明
日本現代詩の孤峰、鷲巣繁男の詩篇を精緻に読み解き、詩人の“真実”に迫る力作詩人論。併せて、日本現代詩のなかの鷲巣繁男を通して、詩とはなにかを追求する。
目次
鷲巣繁男とその生命―詩人の思い出に
第1部 鷲巣繁男の世界の成立(「ネストリウスの夜」小論―ダニール・ワシリースキーの書・第壱『夜の果への旅』へ向けての視座;連作詩「北方」と流謫―鷲巣繁男と北海道島;『メタモルフォーシス』の詩篇―鷲巣繁男の「詩法」;『夜の果への旅』の「楽式」―鷲巣繁男論への一視座)
第2部 鷲巣繁男の現在(二つの討議のなかの鷲巣繁男―現代詩のなかの鷲巣繁男;大岡信のなかの鷲巣繁男―「一つの回答」としての詩篇;飯島耕一のなかの鷲巣繁男―「ことば」と「文体」;鷲巣繁男というダイナミズム)