内容説明
本書では、子どもと子どもの本にいのちを賭けた稀有な人、瀬田貞二について、瀬田貞二の姿を縦糸、日本の児童文学の歴史を横糸として、日本の絵本を語る言葉のはじまり、一九五〇年、日本の児童文学の夜明け、能力と時間のすべてを子どもたちに解放した生涯という三つの視点から語っている。
目次
日本の絵本を語る言葉のはじまり(私にとっての瀬田先生;子どもの本を語る言葉の確立―瀬田節;私の最初の物語を読んでいただいたこと)
一九五〇年、日本の児童文学の夜明け(「岩波少年文庫」と『児童百科事典』の刊行;石井桃子と瀬田貞二の出会い;日本の絵本の開花を支えた二人)
能力と時間のすべてを子どもたちに解放した生涯(幼・少年時代;中学・高等学校時代;大学時代;青年時代;先生の戦後)
著者等紹介
斎藤惇夫[サイトウアツオ]
1940年、新潟県新潟市生まれ。長年福音館書店の編集責任者として子どもの本の編集にたずさわり、2000年より作家活動に専念する。1970年『グリックの冒険』(アリス館牧新社現在は岩波書店)で作家としてデビュー。児童文学者協会新人賞受賞。続いて『冒険者たち』(岩波書店)を発表。国際アンデルセン特別優良賞受賞。1982年『ガンバとカワウソの冒険』(岩波書店)で、野間児童文芸賞を受賞
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