さけび

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  • サイズ B6判/ページ数 110p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784907775605
  • NDC分類 932
  • Cコード C3074

著者等紹介

大森裕二[オオモリユウジ]
1969年、千葉県生まれ。学習院大学文学部卒業。トロント大学大学院修士課程修了。中央大学大学院博士後期課程単位取得退学。現在、拓殖大学准教授。アメリカ演劇専攻

長田光展[オサダミツノブ]
1936年、静岡県生まれ。東京都立大学大学院博士課程修了。現在、中央大学名誉教授。アメリカ演劇専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

高橋 橘苑

19
テネシーウィリアムズ3作目。この作品は、かつての名声が失われ、失敗続きの公演を経験したウィリアムズが、期待を込めて起死回生を狙った71年の初演作品と解説にある。玄人向きの作品で、演劇に疎い自分には、難解で面食らう様なストーリーだった。劇中劇の二人は、とにかく外の世界と隔離されている事に焦燥している。しかし、外部との接触で救われたりするのではなく、芝居に没頭することで、叫びたくなるほどの恐怖心と向き合えると云うことなんだろうか? 「なおいくらかなりと人を気遣える人間の能力に応じて、恐怖にも限界があるのだと」2017/05/29

azimuth

3
演劇では「血」「一族」というテーマに焦点が当てられやすいのか。(オニール、イプセン、ミラー)規模が限られるから最も小さい社会である家族が好んで取り上げられるってだけかもしれないけど/屋敷から出てゆけば病院に監禁されるから、自ら屋敷に閉じこもるっていうのが面白い。監禁から逃れるために自分を監禁する/かなり抽象的。後書ではウィリアムズの人生と関連付けて解説されてたが、そういう鑑賞の方法をとらざるを得ない感じ。おなじ作者でも『ガラス~』は自伝的でありつつ独立した作品といえるが、この『さけび』はそうでもない。2012/03/04

nightowl

2
劇団員に愛想尽かしされたらしき男女二人が芝居を始める。内容は両親が事件を起こした家で外へ出るに出られず引き籠っている兄妹というもの。しかし、どうやら現実の世界は―作者の精神状態も不安定だったようで正気と狂気の狭間を漂う非常に危なっかしい作品。安らぎの一切無い息詰まる様子に読み手の神経も揺らいでしまいそうになる一冊。 奈良岡朋子・岡本健一の舞台はこちらの原題「Out Cry」でなく、「THE TWO-CHARACTER PLAY」として紹介されていることから推敲後の前者と異なり後者の書換前作品と思われる。 2016/07/17

nightowl

1
朴璐美・山路和弘コンビで上演とのことで再読。言葉の激しい応酬でありながらどこか詩的。荒っぽさに踏み込む一歩手前で留まっている。それがテネシー・ウィリアムズの繊細さだったのかもしれない。解説を読むと、上記二人のバージョンは一番最初に書かれたものを底本にしているものと思われる。張り詰めた雰囲気が常に立ち込めている舞台だった。https://lal-story.wixsite.com/cry002019/10/18

1
2010年11月25日第1刷発行 著者=テネシー・ウィリアムズ 訳=大森裕二 監訳=長田光展 表紙デザイン=西本成裕 発行者=中川美登利©︎ 発行者=株式会社カモミール社 テアトロ編集部 印刷所=(株)国際文献印刷社 製本所=協栄製本2019/09/01

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