内容説明
本書は、9編の論文によって構成されている。第1巻では「介護」概念を学際的な視点から明らかにすると同時に、家族のあり方あるいは専門性のあり方としてではなく、生命の根源的ないとなみを支え合う「いのちの対話」としての介護を語っている。
目次
1 コミュニカントとしての介護者―介護の豊かさについて
2 介護への散歩―専門性探求
3 介護力と地域力―地域ケアの意義
4 『貧しい者』の権利―宗教とエンパワメント
5 仏教思想にみる介護―自他の隔たりを越えた慈しみの実践
6 語り合う身体―“場所論的コミュニケーション”としてのケア試論
7 ケア概念の国際化―“A Caring World”に関する基礎考察
8 ケアの新しい地平のために―“口腔から見たケア”
9 老いと介護―介護ということば
著者等紹介
増田樹郎[マスダタツロウ]
1951年生まれ。愛知教育大学。社会福祉学
山本誠[ヤマモトマコト]
1962年生まれ。聖隷クリストファー大学社会福祉学部。障害者福祉論
八木誠一[ヤギセイイチ]
桐蔭横浜大学(新約聖書学、宗教哲学)
小栗栄子[オグリエイコ]
静岡県民共済生活協同組合福祉事業本部(介護福祉論)
松田正己[マツダマサミ]
静岡県立大学大学院看護学研究科(保健医療システム学)
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