内容説明
本書は、著者が4年間余り研究してきた「情報化社会の影」の問題をとりまとめたものである。無防備の子どもたちを取り巻くテレビ・ゲーム、コンピュータ・ゲームを中心とした仮想現実の、看過できない悪影響に関して、その危険性を具体的に指摘し、「メディア選択能力の育成」と「教育的介入」という2つの解決法を提示している。
目次
第1章 我が国の情報教育の成果と課題
第2章 情報化社会の影
第3章 攻撃性の増大
第4章 性的問題行動の増大
第5章 社会・認知的発達の阻害
第6章 身体的技能と感性の鈍磨
第7章 情報化の影に配慮した情報教育の在り方
著者等紹介
沖裕貴[オキヒロタカ]
1958年生まれ。京都府出身。名古屋大学理学部数学科卒業。京都教育大学大学院教育学研究科修了。中学校の数学教師を経て、長岡京市立教育センターで研究主事として教育ソフト開発、教職員研修、情報教育カリキュラム開発等に従事。その間、’91年度より4年間に渡って、日本教育工学振興会専門委員として文部省委託事業「学習用ソフトウェア改善開発等研究」に携わる。’93年より京都経済短期大学に移り、専任講師を経て、現在、経営情報学科助教授。共著に「情報教育のすすめ」「新・情報社会人のすすめ」ほか多数
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