内容説明
信州の小藩高遠の出身ながら、黒船以前に初めて日本の国防に挺身した天才的な砲術・兵法家の天山は、ただ一人中国語発音研究を完成させた古学派の学者で、政治家でもあった。人生の不運と困難にめげず、学問と砲術の志に燃えて50歳を過ぎてから西国へ翔び、若き日の夢を叶えた。迫り来る西欧列強に備えるため請われて天下無敵の砲術・兵法を駆使して指導したが、激務に斃れ長崎で病没した。幕末維新の動乱を告げる稀代の傑物の壮絶な生涯。
目次
はじめに―黒船と天山
生家と生い立ち
青年天山の自立
人生の転機
第二の人生を求めて京坂へ
故郷との別れ―新天地へ
長州から長崎へ
平戸で天下一の砲術を発揮
最期―西国長崎に死す
天山の人生修業の旅
著者等紹介
角憲和[スミノリカズ]
1947年、長野県駒ヶ根市に生まれる。早稲田大学第一文学部中退。帰郷後、二十七歳で独立し、現在の株式会社クリエイティブを創立。岳風書房編集長。1995年から著作活動を開始、同社の発行する雑誌などに政治、経営、教育、郷土史に関する幅広い評論を寄稿
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 南総里見八犬伝 〈8〉