内容説明
自閉っ子のフシギな振舞いにはリッパな理由があった!自閉脳の奥深さに迫る爆笑エッセイ。
目次
おまわりさん
春になったら
そうじ当番
雨でも水やりの話
ピンクのリボン
自閉都民
ラビオリエラー
音楽教室は四階
無印ファスナー
東洋陶器〔ほか〕
著者等紹介
ニキ・リンコ[ニキリンコ]
翻訳家。幼い頃から周囲との違和感を感じながら育ち、30代になってアスペルガー症候群(知的面・言語面での遅れを伴わない自閉症スペクトラム)と診断される。翻訳・執筆・講演等を通じて、自閉の内側を語る活動を精力的に続けている
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オカメルナ
47
アスペルガーにも、人それぞれ色々なパターンがあるのでニキさんが書かれたことが全てあてはまるかと言えば決してそうではない。ただ、こんな風に聞こえていたのか、こんな風に見えていたのか、そしてこんな風に感じていたのかと改めて気づかされたことも事実。娘が小学生の頃に読んでいれば良かったなと切に思ったりして。ニキさんと大きく違うのは、娘は抜群の記憶力の持ち主という点。しかも経験したことを良くも悪くも写真のように脳内に焼き付けて覚えているらしい。これもいいような悪いようなで、本人は苦しいことの方が多いらしい。2013/08/22
スパイク
29
勉強のために読んだ本なんだけど大爆笑。著者は翻訳家でもあり知的レベルはかなり高い自閉っ子(アスペルガー症候群)。彼ら(彼女ら)の情報処理システムはフツウ(定型発達)の人とちょっと違う。示された情報がそのままの形で(必要、不必要の選別もされずに)入力され(ゆえに膨大な情報を処理する必要があり処理能力を超えることがしばしば)入力情報の編集もされないいまま出力されて誤解を受けることもある。当人は苦しい思いをしている(あるいは気づいてない?)のでしょうが傍目には麗しき誤解のエピソード満載。笑いながら勉強できます。2015/06/29
ヨータン
19
この著者は翻訳家さんなんですね。納得しました。言語化するのが難しいアスペルガーの人の情報処理のシステムを具体例を挙げてわかりやすく説明してくれました。特に雨の日の水やりや掃除当番の例は分かりやすかったです。2016/08/08
陽子
15
驚きながらも楽しんで読んだ記憶あり。また再読してみようかな。
sonic
11
2014年63冊目。オススメされたので、上司(?)から借りました。「選択」の章の、新幹線と特急ソニックの例えは分かりやすかった。その一方で、選択肢を提示する側としては、選択肢の中身と選んだ場合の結果を比べやすく整頓することや、提示する順番を考えることは大変だなとも思った。大変だけど頑張らないとな!さて、「動いたら」の「配られたトランプで勝負するっきゃない」との言葉には、妙に納得。「悪のいろいろ」の福神漬けが甘かったくだりの思考は、もはやカオスでした。うん。確かに、ためになりました!2014/09/02